ツッパリコンサートの本体

ツッパリコンサート(TSUPPARI CONCERT)

バンダイ/LCDゲームデジタルシリーズ/1982年頃
(C)1982 BANDAI ELECTRONICS

ゲーム性 ★★★ 中途半端な受け止めゲームになっている様な気がする
操作性 ★★★ 機敏な操作を要求されるが、ボタンが少し小さい(子供には問題なし?)
キャラクタ(画面) ★★★★ ツッパリバンドのキャラクタがイカす!バンダイはキャラクタ描くのが上手!
サウンド ★★★ ミスした音がゲームデジタルの中では凝っていると思う
ハード ★★★ カラーリングがイマイチ・・・?
総合 ☆☆☆ 設定がイカしたゲーム。ゲームデジタル3980円シリーズの名に恥じない作品

■ゲーム内容:プロもマッ青 熱狂ライブ!(パッケージより)

ツッパリコンサートの画面1  近年、"音楽"を扱ったゲームが多く発売される様になりました。
内容的にはリズムに合わせて演奏を楽しむものがほとんどです。
(Beat Maniaなどでゲームセンターで達人の演奏を聴くと感動を覚えますね)
電子ゲームでも音楽機能を搭載した機種はいくつかありました。
しかし、「音楽を演奏しているバンドそのもの」を題材にしたゲームはそんなにないでしょう。
このゲームの名は「ツッパリコンサート」。
バッチリ笑えてインパクトのある名前のこのゲームの舞台は80年代初めのツッパリバンドのコンサートホール。
"横浜銀蝿"を始めとするサングラス・リーゼントに皮ジャンがトレードマーク(?)のツッパリバンドが流行っていた
頃の時代です。もちろん、このゲームの主人公はそんな格好をしたツッパリギタリスト(ボーカル)です!(^^;)
 
 超満員のコンサートホールにファンも次第にテンションが高くなるのでしょうか、
演奏中にも関わらず花束などのプレゼントを投げてくるではありませんか!
ツッパリギタリストを左右に動かして、ノリノリ気分でプレゼントを受けとめましょう(20点加算)。
プレゼントを受け損なってもミスにはなりません。
ただし、ツッパリギタリストは常に右腕を上下していて、各プレゼントが観客の手から離れて2コマ目に到達した時に
近くに移動させないと受け止めてくれませんので注意して下さい。
(実際に受け止めるのは3コマ目なのですが、この時に移動させても受け止めてくれないと言う事です。)

・・と、ここまでは良いのですが、なんとツッパリギタリストを引きずり落とす観客が出てきたのです!
ファン心理から来るものと言ってしまえばそれまでですが、こんな事されてはひとたまりもありません。
最前列の観客が手をさしのべたら、すばやく避けてください。
観客に捕まると、ステージから引きずり落とされミスとなります。
痛々しいツッパリギタリストのミスマークが表示され、3回ミスするとゲームオーバーになります。
ゲームデジタルの基本システム通り、得点が1000点毎にひと休み、
左端の女の子にKISS(キッス)をもらってボーナス500点が加算になります。
ツッパリコンサートの画面2
キケン!
ミス画面(見にくくてゴメンナサイ!)
出演者には手を触れないで下さい!
 
  以上がゲームについてですが、実際に遊んでみると設定は面白いのにゲームは平凡(基本の受けとめパターン)
と言う印象を受けます。しかも従来と違い、プレゼントを受け損なってもミスにならない所が
緊張感がイマイチ沸かない原因にもなっていると思います。
特にゲーム開始後、何もしなくても700点近く得点出来てしまうのにはゲーム内容的に問題があるのでは
ないでしょうか。
しかし、名作揃いの3980円(サンキュッパ)シリーズの名に恥じない印象深い作品である事には
変わりありません。比較的、手に入りやすい機種ですので、これを機にプレイされてみてはいかがでしょうか。
祝福のKISS
ボーナス時のキッス1 ボーナス時のキッス2 ボーナス時のキッス2
ヤッタネッ!

■本体解説:本体の細かい仕様変更、さりげない気配りがグー!

 ゲームデジタル3980円シリーズについては、「ハンバーガーショップ」「影忍者」「Dr.デンタル」をご覧下さい。
このシリーズ、途中の機種から電池蓋にネジが付くようになりました。これは誤って子供がボタン電池を飲み込まない様に
配慮したものとの事です。このネジの紛失率が非常に高かったのは言うまでもありません(笑)。
また、このタイプになってから元から電池は組み込まれており、絶縁シートを取り除いて使用するようになりました。


戻る