影忍者(KAGE NINJA)バンダイ/LCDゲームデジタルシリーズ/1982年頃
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TVゲームではあまりありませんが、電子ゲームではしばしば「忍者」を題材にした内容のゲームが登場します。 それは伊賀忍者と甲賀忍者の対決であったり、侍と忍者の対決であったりします。 TVゲームでは忍者はヒーロー扱いで悪の親玉を倒したりするのが定番ですが、電子ゲームでは対決そのものを 表現している(楽しむ)ようです。時代劇の影響でしょうか?(セガの業務用ゲーム「サムライ」もそうでしたね) このゲームも伊賀忍者と甲賀忍者の対決です(おそらく自分が伊賀で、敵が甲賀)。 姫を狙って、甲賀忍者が4方向から籠の中にいる姫を狙って手裏剣、分銅、爆弾、小刀で攻撃してきます。 主人公の影忍者(影なのに素顔丸出し)をレフト・ライトキーを使って、敵の攻撃を受け止めます。 これらの攻撃が姫に当たってしまうとミスです。3回ミスでゲームオーバーです。 LCDゲームデジタルシリーズのシステムを踏襲されており、1,000点になると、門にバカ殿が現れて 影忍者に報酬(小判)を渡します(500点加算)。この時の影忍者は影の存在なのにニコッとしていて微笑ましい限りです(笑)。 以後、得点が1,000点毎に殿が現れます。 |
やっぱり「影忍者」の魅力と言えば、キャラの個性的な表情でしょう。 まず、目に付くのは画面中央の首チョンパの姫です。 ゲーム中は首を振り振りしながら、必死に「たすけて!」と叫んでます。 影忍者もスタート位置では凛々しいのですが、爆弾を受け止める時の情けない顔はなんとも笑えます。 右画面を見て頂ければ分かると思いますが、「ドーン」等も「日本語」の字幕(効果文字)も珍しいと思います。 ふと思ったのですが、姫はゲームオーバーになっても復活します(消えたままにならない)。 これは「死ぬ」という事が子供に悪影響を及ぼすと思ったからでしょうか?そこまで深く考える事もありませんが(笑) ゲームはオーソドックスな受け止めゲームですが、「バクダンマン」比べて移動個所が多く、 たまに間を置いたりして、思いっきり緊張感を誘っています。この辺はさりげない「小技」と言えそうです。 姫を助けるという使命感よりも、敵の攻撃を受け止める事に快感を覚える・・・そんなゲームです。 |
(LCDゲームデジタルについては、「ハンバーガーショップ」をご覧ください)
このシリーズに共通して言えるのですが、LCDに書かれている背景が一色で同年出た電子ゲームと比べると少し寂しい感じがします。
派手なカラーリングで子供っぽくなってしまいましたが、そこはバンダイ、デザインのかっこよさは保たれています。
この3,980円(サンキュッパ)シリーズはバンダイ製品の中でもバラエティに富んだ(奇抜な)内容が多く、名作揃いだと思います。
あと、画面の端をよく見ると、棒みたいのがパターンがキャラに合わせて転倒/消灯しています。これは何の為にあるのでしょうか?
当時、本当にプレイしまくりました。
バンダイ製品は難易度が高く、特定の得点で飛躍的にスピードがアップします。このゲームも5,000点あたりから敵も本領発揮と言ったところで
10,000点取るのがやっとでした。