Dr.デンタルの本体

Dr.デンタル(Dr.DENTAL)

バンダイ/LCDゲームデジタルシリーズ/1982年頃
(C)1982 BANDAI ELECTRONICS

ゲーム性 ★★★★ オジャマ菌の存在が憎い。テンポの良いシューティング、名作です
操作性 ★★★ 機敏な操作を要求されるが、ボタンが少し小さい(子供には問題なし?)
キャラクタ(画面) ★★★★ とても可愛らしいキャラ達、患者が泣く姿もGOOD!
サウンド ★★★★ 消毒液を発射して虫歯菌をやっつけるまでの音がこのゲームならでは
ハード ★★★ とても良く合ってるカラーリング
総合 ☆☆☆☆ さすがバンダイ、アイデア勝利的なモノが見えます。是非GETせよ!

■ゲーム内容:とてもいやな歯医者だが・・・

Dr.デンタルの画面1  歯医者と言えば、子供が嫌いな所ナンバー1と言っても過言では無い場所でしょう。
あのウィーンウィーンの音には、大人も嫌になってしまう程です。
子供が泣くのも当然でしょう。私も例外ではありませんでした。

 電子ゲームの大御所とも言えるバンダイは、日常生活からアイデアを取り入れた作品も多く、
この作品も言うまでも無く「歯医者」から取ったものですが、非常にうまくゲーム化されていて
いやな歯医者とは思えないほど面白く仕上がっています。

 まず注目したいのは、患者でしょう。絶滅寸前のアフロヘアーなのです(笑)。
ゲーム中は目をパチパチしています。やっぱりチクチク痛いのでしょう。
(それにしても、こんなに虫歯菌に好まれるなんて何を食べていたんでしょう?)
次によく考えると、このゲームは「シューティング」の分類に入ると思います。
シューティングと言うと、TVゲームでも電子ゲームでも戦闘機ものばかり。
それを歯医者に当てはめるなんて、さすがバンダイ・・・と思いました。
Dr.デンタルの画面2
Dr.デンタルの画面3  さて、ゲーム内容ですが、ゲームが始まると上の歯に虫歯菌が現れます。
虫歯菌が歯をカジカジ囓って虫歯にしてしまうので、Dr.デンタルを操作して消毒液を発射し(FIREキー)、
虫歯菌をやっつけます(2点加算)。
ただし下の歯には、オジャマ菌が居て、Dr.デンタルの消毒を妨害します。
オジャマ菌は下の歯を虫歯にする事はありませんが、消毒液がオジャマ菌に当たった場合は
消毒液は消えてしまいます(1点加算)(オジャマ菌も消えます)。
つまり、オジャマ菌のおかげで消毒液が虫歯菌に届かない間は、虫歯菌はやりたい放題です。
虫歯菌がしばらく歯を囓ると、1段階虫歯になります。これが3段階になってしまうと患者が泣き出してしまいミスになります。

 これはバンダイのお約束システムなのですが、得点1,000点毎におっかけダンス(左写真)が始まり、
ボーナス500点加算されます。つまり「パックマン」のコーヒーブレイクみたいなものですね。

 このゲーム、オジャマ菌のおかげでゲームがとても面白くなっています。
オジャマ菌が原因でミスになる事がよくあります。本当にジャマな存在です(笑)。可愛いけどイヤなヤツですね。
なんとなく音もコミカルで楽しいものとなっています。ゲーム中、たまにある「間」も、虫歯菌との駆け引きには欠かせません。
是非、可愛いキャラの「Dr.デンタル」を是非プレイして下さい。
ちなみに、このゲームの虫歯菌・オジャマ菌がバンダイらしいキャラだと思った人はかなりの通だと思います(笑)

注:キャラの名称などは説明書を紛失してしまった為に正確な名称ではないかもしれません。ご了承下さい。

■本体解説

 ゲームデジタル3,980円シリーズについては、「ハンバーガーショップ」「影忍者」をご覧下さい。
カラフルなカラーリングが多いシリーズですが、Dr.デンタルの青は意外に落ち着いていてマッチしていると思います。


■当時の思い出

 私はこのゲームがかなり好きでやり込みましたが、当時は歯にこういった虫歯菌が居るモノと信じていた時期がありました(汗)。
当時、「どうしてDr.デンタルと言うんだろう?」と疑問を持った私は英和辞典で調べたら・・・納得。これで「DENTAL」と言う英単語を覚えました。
ゲームで遊べて英単語も学べる・・・うーん、さすが電子ゲーム!(オイオイ)。


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