■一見クソゲーっぽいが、やりこめば面白さが分かるゲーム
1. | カリーンの剣(DOG/FC) |
最近のRPGは演出・システムなどが複雑かつ膨大なので、攻略本なくしてクリアは難しい。
しかし、これは違う。1988年頃にもかかわらず、システムも演出も単純。会話も一言で済んでしまう。
ゲームシステムは少しイース似で、フィールド上を動き回り敵キャラと衝突すると戦闘シーンに突入。
敵はフィールド上では1匹だが、実際の戦闘でランダムで最高10匹くらい出てくる。
このゲームでは、戦闘時に逃げられない為に緊張度がグーンとアップ。
最初はよく死ぬが、苦労して育てるので感情移入する事間違いなし。
謎も攻略本がなくてもなんとかなるレベルで、偶然にも湖の前でベルを鳴らし町が出てきた時には感動した。
このゲーム、階段の昇り降りの「かいだん」コマンドだけでなく、城や町に入る「はいる」コマンドもある。
また、RAMに一時的にキャラ・データを保存するクイック・セーブ機能がなかったら
間違いなくクソゲー入りだっただろう。
これが「夢幻の心臓」のクリスタルキングの作品か?って思わないように・・・過去は過去!
いかに有名RPGが甘い(冒険者に対して過保護な気がする)か知らされたゲームだった。
2. | アトランチスの謎(サンソフト/FC) |
これは私の記憶なのだが、このゲームの発売時に宣伝で「スーパーマリオを超えた」ような事を言っていた気がする。
でも、実際にはそんな事なく、スーパーマリオとは雲泥の差のクオリティだった。
ゲームは横スクロールアクションで、全100面をワープドアを使って行き来し、
100面に捉えられている師匠を助けるのがゲーム目的。
しかし、放物線を描くためになかなか当たらないボムや、複雑すぎて訳の分からない面構成。
敵の攻撃もシビアでやられやすいので、フラストレーション溜まりっぱなし。
おまけに100面に行くには、
どこかの面で隠しコマンド的な操作が必要だからマトモにプレイしてはクリアできない。
でも、こんなつまらなそうなゲームですが、面セレクトコマンドの発見によって状況が変わった。
つまり、100面を順々にプレイ出来、好きな時に面を切り替えられるのである。
かなりのボリュームで、100面に簡単に行けるので純粋に面を楽しむ事が出来る。これが結構飽きない。
最後のオチは結構有名だが、個人的にはこのゲーム、好きです。
3. | 機動戦士Zガンダム・ホットスクランブル(バンダイ/FC) |
はっきり言って普通のゲームとクソゲーは紙一重です。
このゲーム、制作にゼビウスの生みの親の遠藤雅伸(ゲームスタジオ)が絡んでいるという事で
かなり話題になりました。(ゲームの宣伝にも使われたくらいです)
期待して、電源ON・・・。アニメ主題歌と同じBGMとモビルスーツの紹介・・・カッコイイ・・・・。
しかし、内容はただの3Dシューティングでした。
50種類登場するモビルスーツも速すぎてほぼ認識不可能で、アニメにあった様な接近戦は皆無でした。
極めつけはステージ最後に登場する存在意義の薄い2D面。
迷路を切り抜け、中心部(コア)を破壊するとクリアなのですが
「なんで?・・・原作にはなかったのに・・・」と思った人は多いハズ。
「かっこいい」だけでは、ユーザーを騙せない良い1例でした。
このゲームには「モニターコマンド」があります。
ゲーム史上これでもか!・・・と言う程の長さの隠しコマンドを入力すると、
ゲーム中に4桁の数字が現れて、数字を変えると様々な現象が起こるのです。
(エネルギーが増えたり減ったり、次の面に進んだり、BGMをパート毎に演奏したり・・・)
この数字探しが結構面白い!!!!
何が起こるか分からないので結構必死になって探しちゃいます。
ゲーム本来の楽しみ方とはズレていますが、
自分でプログラムを自由に動かしている気がして少し嬉しい気がしました。
ご意見ありましたら VYU04421@nifty.ne.jpまで