手のひらに乗ったパーソナルコンピュータ、これがPB-1000なのです。
初めて世の中に出たときのコンピュータは真空管で作られたもので、本体も大きなものでした。
その当時の誰もが、数十年の内にコンピュータが手のひらに乗るとは考えてもいなかったでしょう。
しかし、今PB-1000は優れた機能を持ち、私達の前に現れたのです。
今までポケットコンピュータはいろいろ発売されてきましたが、このPB-1000は今までのポケットコンピュータを
はるかに超えたポケットコンピュータです。
PB-1000は、操作が簡単にできるようにMENU画面の文字を軽く押すだけでそのモードになるタッチキーを
又、処理もメニュー選択方式を採用しています。
例えばプログラム作成において、PB-1000のメニューと対話しながらプログラムの作成・修正・実行が可能となりました。
又、表示上には16個のタッチキーがあります。
これらはMENU画面等で機能選択用のキーとして使用するほか、BASICコマンドを用いて自由に使用する
事が可能であり、使い勝手の良いソフト作成が可能です。
表示はポケットコンピュータながら実画面32桁×4行のディスプレイで、32桁×8行の仮想スクリーンを持っています。
PB-1000は高性能関数電卓としての使用はもちろんのこと、BASIC言語でプログラムを
又、アセンブラを内蔵していますのでマシン語プログラムも開発できます。
PB-1000はポケットコンピュータでは考えられなかった3.5インチのフロッピーディスクを
外部記憶装置として使うことができ、信頼性の高い大容量データの保存が可能となりました。
又、RS-232Cインターフェイスも取り扱うことができますので、近頃人気のパソコン通信も可能になります。
PB-1000の特徴はまだまだあります。
PB-1000は処理方法が簡単で、使いこなせばこなすほど応用範囲が広がります。
事務所内でも家庭内でも、研究所でも学校でもどこでも使うことが出来ます。
本書を熟読し、PB-1000を末永くお使い下さい。
パソコン(パーソナルコンピュータ)といえば、机の上にどっしりと置かれているようなコンピュータを想像されることでしょう。
それは私達が一番よく見かけることから考えても納得できると思います。
ところで、昨今のIC技術の進歩によって、ICそのものの小型化が進みました。
この影響は大型コンピュータだけでなくパソコンの世界にも大きな影響がありました。
それは、従来のパソコンに、より一層の小型軽量化という面で現れました。
このような流れの中で、CASIO PB-1000Cは生まれたのです。
そしてこの CASIO PB-1000Cはただハードウェア面での進歩を取り入れたということだけではありません。
LCDタッチキーを採用することで、従来のように、そのつどキーボードから命令を入力いった動作を軽減することが出来るようになりました。
これは、コンピュータを人間が使用する上でのマン・マシン・インターフェイス上大切なことです。
このように、PB-1000Cは小さいながらも最新のシステム設計によって作られているのです。
そしてこの能力は、3.5インチのフロッピーディスクやRS-232Cの機能(オプション)を使用することで
さらに高められます。
ところで、PB-1000Cにはもう一つの機能があります。
それは、COMETという仮想マシンのアセンブリ言語であるCASLを搭載していることです。
これによって、情報処理技術者試験を受験しようとする人は、
今までのように黒板や紙上のコンピュータではなく、実際に動作するCOMETを使用することができるのです。
ですから、必ず受験勉強の大変強い味方となるでしょう。
PB-1000Cの特徴はまだまだあります。
PB-1000Cは処理方法が簡単で使いこなせばこなすほど応用範囲が広がります。
CASLの勉強用としてだけではなく、事務所内でも家庭内でも研究所でも学校でもどこでも使うことができます。
本書を熟読し、PB-1000Cを末永くお使い下さい。
本機PB-1000Cでは、BASIC言語が用いられています。
BASIC言語は初心者の方でも簡単にプログラムが作成できますので、広く利用されています。
パーソナルコンピュータのほとんどは、BASIC言語プログラムをコンピュータと対話しながら作成していきます。
作成されたBASIC言語のプログラムを実行してみると、INPUT命令やPRINT命令をコンピュータが理解して動作しているかのように見えます。
しかしながら、実際は、コンピュータの中で「機械語」と呼ばれる"0""1"の2進数で動作しています。
これはパーソナルコンピュータや大型コンピュータ、もちろん本機のようなポケットコンピュータでも同様です。
コンピュータを理解する上では、「機械語」については理解しておく必要があります。
ところが、この「機械語」はコンピュータにより色々な機能が盛り込んであり、大変複雑なものになっています。
このような複雑な「機械語」を初心者の方が勉強していくのは非常に理解しにくく、「機械語は難しい」という印象をもたれるでしょう。
「機械語」とは原理的には単純なものであって難しいことではありません。
ただ、「機械語」を初めて学ばれる方には単純な構造と機能だけを持ったコンピュータで勉強される事が理想的です。
このような目的を達成するために、通産省ではCOMETというコンピュータを想定し、
COMETのアセンブリ言語をCASLとして仕様を公開し、
情報処理技術者の研修のためのトレーニングフィールドを提供するとともに情報処理技術者試験に採用しています。
本機では、この仮想コンピュータを実現した「アセンブラおよびシミュレータ」機能を備え、この理想的な学習の場を提供します。
すなわち、極めて単純な構造の「仮想コンピュータ」を想定した本機を使用しながら、
「機械語」プログラミングの本質を学ぶことができるでしょう。
また「機械語」の命令を1つずつやさしく説明してありますので、
本機と利用して実際に動作させることによって、より早く、より正確に理解を深めることが出来るでしょう。
本機で使用しているアセンブリ言語は通産省で行なっている情報処理技術者試験で出題されているCASLと
極めて近いものになっていますから、本機を利用し例題、問題について考えていくと、
この試験のための勉強に十分役に立つでしょう。
では、本機PB-1000Cを活用し、コンピュータの動作と機械語プログラミングについての
理解を深めるために、本書を有効にご利用下さい。
はっきり言って、私は最後の一言にえらく感動しました。
PB-1000Cのマニュアル序文の方が、PB-1000のものより、こなれている様な感じがします。
ここまで製品に対するこだわりがあると、ユーザーにとっても嬉しいものですね。
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