パラシュートの本体

パラシュート(PARACHUTE)

任天堂/ゲーム&ウォッチ・ワイドスクリーン・シリーズ/1981年頃
(C)1981 Nintendo

ゲーム性 ★★★★ 受け止めるだけの内容だがハマる。適度な難易度
操作性 ★★★★★ 問題なし
キャラクタ(画面) ★★★★ まだ表情がカタい気がする。アラームモンキーが大きい(笑)
サウンド ★★★★ G&Wの「標準」と言って良い効果音
ハード ★★★★★ デザインは良いがシルバー&ゴールドと比べると劣る
総合 ☆☆☆☆ ワイドスクリーンの中でもオススメ分類に入る作品

■ゲーム解説:終わりの無い救命活動、決死のダイビング!

パラシュートの画面1  どういう訳だか分かりませんが、ヘリコプターの中では何かが起っているようです(恐らく機内で
火事でも起っているんでしょう ^^;)。スカイダイバーが次々と落下してくるのです!
しかし、事もあろうに水面にはサメがウヨウヨしています。
このままではスカイダイバーは海の餌食になってしまう・・・。
ここで救命ボートの出動です(マンホールと同じく救命員の存在が完全に無視されてる ^^;)。

 何人乗りだか分からない謎のヘリコプターから次々とスカイダイバーが降りてきますので
救命ボートを動かして受けとめます(1点加算)。
ここで注意する事は、スカイダイバーが出現する左・真ん中・右と着水するまでのコマの数が違うと言う事です。
右になるほど少ないコマ数で着水する為に必ずしも降りてきた順に着水しない、
『時間差攻撃』が発生します。この辺はうまく出来てますね。
さらにゲームBになると、右側のスカイダイバーが時々ヤシの木に引っ掛かる事があるのです!
ヤシの木に引っ掛かると、しばらくの間ブラブラします。そして、いきなり復帰(落下)するので注意が必要です。
復帰後、2コマで着水してしまいますので優先順位を考えてボートを動かしましょう。
このフェイント攻撃がたまりません。

 スカイダイバーを受け損なうともちろんミスです。
海に落ちたスカイダイバーは待ち構えていたサメに追いかけられてしまいます。
スカイダイバーがその後どうなったかは知る由もありませんがミスマークのサメの笑い顔がとても気になります(^^;;)。
ここで注意してほしいのは、ミスマーク表示後、ミス直前の状態から復帰されると言う事です。
ミスした時の状況を把握しておかないと、連続ミスになってしまう可能性があるからです。
高得点になるとスカイダイバーの落下速度がかなりアップしますので
ミスしたら一息つく前に救命ボートを次のスカイダイバーの落下点に移動させましょう。
ミス3回でゲームオーバーで再高得点は999点です。G&W独自のミス帳消し要素は「パラシュート」にもあります。
200点と500点になった時にミスが帳消しされるのですが、この時はどうやら救命員の失敗だけが免責となるようで
海に落ちたスカイダイバーがどうなったかはやっぱり分かりません(笑)。
パラシュートの画面2(ヤシの木に引っかかるスカイダイバー)
パラシュートの画面3(ミス3回)
 変なツッコミはさておき、遊びやすい微妙な難易度設定はさすがG&Wと言う感じです。
バンダイのゲームデジタルのスピードに慣れてしまうと物足りないかもしれませんが、
G&Wの方が万人受けな難易度と言えるでしょう。
この「パラシュート」も例外に漏れず、電子ゲームを始める人にとって最適な機種なのです。
まだプレイしていない人はぜひ入手してみる事をお薦めします。
恐怖!カメラが捉えた決定的な瞬間!
サメに追われるスカイダイバー1 ザッポーン・・・あ・・ヤベェ。落ちてしまったァ!
サメに追われるスカイダイバー2 ワァ、サメが来た!本気(マジ)かよぉ!
サメに追われるスカイダイバー3 ザップザップ、まだ追ってくるのか!
サメに追われるスカイダイバー4 ハァハァ、そろそろ力が尽きてきた・・。
サメに追われるスカイダイバー5 サメの数が増えてきた!やめろ、やめてくれぇ〜〜。
サメに追われるスカイダイバー6 ギャアァァァ!!
・・・・・・・・・・。

■本体解説:ワイドの始めは「パラシュート」から

 「ゲーム&ウォッチ・ワイドスクリーン」については、「シェフ」をご覧下さい。
このゲームではアラームキャラクターが大きくて(笑)可愛らしい「アラームモンキー」となっており、アラーム時刻になるとベルを振って
時刻を知らせます。本体の色と背景からも南国っぽさを感じる事が出来ますね(笑)。

 G&Wの時計合わせについてですが、ワイドの「ファイア」までは「分」の部分が59→0になる時、「時」が繰り上がってしまいます(1増える)。
当たり前と言えば当たり前なのですが、RIGHTボタンを押しすぎて合わせたい時刻の「分」を通り過ぎてしまった時に、
「時」まで合わせ直すのは面倒ですね。任天堂もこの辺は考慮していたらしく、「タートルブリッジ」より変更されました。

 ふと思ったのですが、G&Wは「ファイア」くらいまでのキャラクタと「タートルブリッジ」からのキャラクタのデザインが
少し変わったような気がするのは気のせいでしょうか?タートルブリッジ以降の方が表情が豊かになった気がするのです。
みなさんはどう思われますか?

■今でもプレイ出来る:「ゲームボーイ・ギャラリー2」

 この「パラシュート」は今でもプレイ出来ます。流石に量販店ではG&Wを見かける事はまず無いと思うのですが、
ゲームボーイ用ソフト「ゲームボーイ・ギャラリー2」にこのゲームが収録されているのです。
画面の比率や効果音などが多少違いますが、「むかし」モードとアレンジされた「いま」モードで
1粒で2度おいしい内容になっています。是非、プレイしてみて下さい。

■当時の思い出

 私は初めて触れたG&Wがワイドスクリーンだったので同シリーズ6種(「パラシュート」「オクトパス」「ポパイ」「ミッキーマウス」
「シェフ」「ファイア」)には結構思い入れがありますね(それ以前の機種も殆ど変わらない時期に触れる事となったのですが)。
学校でも当然の事ながら流行し、禁止令が出てから毎日の様に友人宅に遊びに行ったのでした。
今の学校にも、そんな禁止令があるのでしょうか?


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