タワーリング・レスキュー(Towering Rescue)学習研究社/LCDカードゲーム・シリーズ/1981年頃
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「大地震発生!オートジャイロ(自機)を動かして、ビルの屋上にいる被災者を、右側の黒いビルに救出しよう!」 これがこのゲームの目的です。よく考えてみると、こうした災害やパニックを扱ったゲームは他にも幾つかありました。 ビル火災で飛び降りる人を助ける「ファイア」(任天堂G&W)や、大地震で倒れる家具などを抑える「大地震(バンダイGD)などです。 もしかしたら、こういった題材は電子ゲームでは扱いやすかったのかも知れませんね。 このゲームの様な「パニック環境の基で人を助ける」という行為は結構ハラハラするものです。 私もセガ全機種用(TVゲーム)で「チョップリフター」と言う人命救助ゲームをよくプレイしていました。 これもヘリコプターを使っての人命救助なのですが、人を1人も殺さず無事生還させるのには とても難しく、そして緊張させられます。 TVゲームと言えども、手を振って助けを求めている人をミスによって殺してしまうのには少なからず罪悪感を感じました。 このゲームでも、そんな緊張感・罪悪感を感じる事が出来ると思います。 |
さてゲームですが、被災者がビルの上の現れたら、オートジャイロを動かして人の上まで移動させると、 自動的にロープが降りて救助活動が行われます。被災者がロープに登ったら、一番右にある黒いビルまで運びます。 黒いビルまで被災者を運ぶと、被災者は(勝手に)降りて救出完了です。この要領で次々と被災者を救出していきます。 当然、点数が上がるとゲームスピードも増してきます。一度に沢山の被災者が救助を求めてきますので、プレイヤーの レスキュー魂が試されます。一度に救出出来る(ロープに捕まれる)被災者の数はゲームAで1人、 ゲームBで2人までです。 ここまでだと単なる救出ゲームなのですが、学研なりに味付けされています。 それは、画面両端にある高層ビル・タワーに衝突すると即ゲームオーバーになってしまうという事です。 ちょっとした操作ミスですぐ衝突してしまう為に、慎重に操作を行わなければなりません。 又、2ミスでゲームオーバーと言う独自スタイルを取っているので緊張感はさらにアップします(ミス消しフィーチャー無し)。 右の画面写真を見て頂ければ分かると思いますが、画面端にぶつかった瞬間「ピーッ」となるだけで何だか呆気ない感じがします。 「今まで何やってたんだろ?」と感じてしまう事必死です(笑)←この様に思うのは私だけでしょうか? このゲーム、人命救助ゲームとしては結構インパクトがあると思います。一度やったら忘れない気がします。 みなさんも是非、このゲームをプレイしてみて下さい。昔、プレイした事ある方は「ああ、こんなのもあったな」と思う事でしょう。 |
学研のLCD薄型ゲームを全般に「LCDカードゲーム」シリーズとしているだろう・・と言う事は 「サーチライト」の所で説明しました。 中でもこの正方形タイプは初期に出たモノ(と思う)で、 他に「トロージャンホース(トロイの木馬)」「フィッシング」等が出ています。 このタイプ、シルバーボディ・スタンドが装備されていた事からも、G&Wを意識していたのではないかと思います。 この機種にはG&Wには無い時刻表示時の秒表示(時刻モードの時にTIMEキーを押す)や時報機能があります。 |
当時の思い出って訳じゃ無いんですが(^^;)、私の持っている「タワーリング・レスキュー」はどれも調子が悪いです。
そのウチの1つは完全にLCDがダメダメでしかも説明書に落丁があるダブルパンチ(涙)。何でだろ?
それにしても学研って、よく電子ゲーム作るなぁ(笑)