ロボットメーカー(ROBOT MAKER)タカトクトイス/1982年頃
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このゲームの舞台である「ロボット工場」。未来の21世紀の姿を頭に描くと 大抵出てくる光景です。自分の組みたてたロボットに命を吹き込む・・。 間違い無く子供の憧れの職業でしょう(今は違うって?^^;)。 私も教育テレビ系で以前放送された働くロボット(自動車工場のロボットが自動車を組み立てている) の場面を見て、心をトキメかせていたものでした(さすがに番組名は忘れましたが・・・)。 残念ながら21世紀になろうとしている現在では「鉄腕アトム」や「ドラえもん」の様なロボットは 実現出来ないのですが、確実に、そして自然にハイテクの波が押し寄せてきているのが分かります。 少なくとも10年前は、こんなにも携帯電話が普及して、メールやインターネット利用など 想像も付かなかったでしょう。 「ロボット社会」はいつやってくるのでしょうか。 ("AIBO"などのロボットの登場は、そうした未来が近くまで来ているのを予感させますね。) さっそく、未来の職業を体験すべく、ゲームをスタートさせましょう。 |
ゲームを始めるとベルトコンベアの左端から未完成のロボットがどんどん流れてきます。
プレイヤーはエンジニアとなりロボットの足りないパーツを取り付けましょう。
ベルトコンベアには、左腕・右腕・頭を取りつける箇所があります。
ここにはそれぞれのパーツが置いてありますので、取り付けたいパーツの上にエンジニアを移動させて、
未完成ロボットがパーツの下に来た時に[ACTION]キーを押します。パーツはベルトコンベアに流れて、ロボットに装着されます。
ただし、誤って既に付いているパーツを流し込んでしまうとミスになります。
そして、ロボットがベルトコンベアの右端に来ると、正しく組みたてられているかチェックが入ります。
この時、完成していると30点の得点が加算されますが、未完成のままだとミスになります。
ロボットが居ないのにパーツを流し込んでしまうとそのままベルトコンベアに乗ってしまい、
最後のチェックの時に(未完成品として)ミスとなってしまいますので注意して下さい。
☆ロボットメーカー〜作業工程説明〜こうしてロボットを組み立てろ!(by工場長)☆ | |||
(1)まず左腕を付けて・・・。 | (2)次に右腕に付けてから | (3)頭を付けて、ハイ完成! | (4)そして完成品のチェックだ! |
もう1つ注意しなればならないのは、ベルトコンベアの動きを戻す事や 各パーツを他の場所から流し込む事は出来ない為、 パーツを流し損ねるとミスになるまで待つしかないという事です。 未完成ロボットが並んでしまうと連続ミスになってしまうのです。 この辺はこのゲームにおいて、非常に惜しい部分で、 ミスしたらベルトコンベアに載っているロボットを消してから 再スタートするなどの改善すべき余地があっただけに残念に思います。 このゲームにおいて、面白い所はまだまだあります。 それはロボットが完成チェックをしている間に、[RIGHT]キーを押して エンジニアを「CHECK」の上の部分にある休憩所のイスに座らせて、 さらに[RIGHT]キーを押すと、キーを押した分だけ10点ずつ加算されるシステムに なっているのです。ただし、あまり欲張るとミスを誘発させる結果と なってしまいますので、程々にしましょう。(^^; この要素が追加しただけで、「ロボットを着実に組み立てたい」けど 「より多く点数を稼ぎたい」というジレンマが発生します。 意外とツボを抑えたゲームシステムだと思いませんか? GAME2においては 左上からランプが落ちてくるので受け止めなければ なりません。「ロボット組み立て」とは関係ないこの要素の追加、 実は理由があるのです。 「もっともっと働きたい人の為にランプの受け取り作業を追加する事が出来る」 (説明書より) おお、電子ゲームではめずらしく無理のない設定で、素直に納得してしまいますね。(笑) このランプがなかなかのクセ者で、ロボット組み立てに夢中になっている エンジニアの目を見計らってひっそりと動いているので注意してください。(^^;) ランプとベルトコンベアは交互に動いているのでタイミングを覚えておいて テキパキ行動しましょう。 |
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ただ、サウンドに関しては安価なせいか音階もなく寂しい感じです。 ゲームが頑張っているだけにそっけない感じがするこのサウンドに残念に思います。 少々ゲームバランスが悪い(ゲーム序盤でもロボットが沢山出て来たり、1度ミスすると連続ミスに 陥りやすい)やサウンドなどの不満があれど、憧れの職業でキャラクタが可愛く(練られた画面構成)、 そして秀逸なゲームシステムと三拍子揃ったゲーム・・。 これで「名作」と呼ばれなければウソってものです。 事実このゲームは、当時の子供達の間で大変人気があり、印象深いゲームとなったのです。 プレイすると、左腕と右腕を間違えたりして、もう大慌て! 能動的な部分と受動的な部分が上手く噛みあっています。良いアイデアのゲームは自然と 子供が集まる・・・良いお手本になったゲームだと思います。 このゲームはG&Wより安価なのですが、G&Wに負けないぐらいの出来栄えだと思います。 そして「主(あるじ※)」亡き今も、当時の若者の心の中で「ロボットメーカー」が生き続けるのです・・。 (※悲しくもタカトクトイスは倒産してしまいました・・・。) |
この機種には時計がありません。ON/OFFで電源を切れるようになっています。
他のキーを押しながら電源ONでサウンドオフになります。
このシリーズ(同じ機種)では「ネコドンドン」「ペンギンギン」があります。
この時期にしては画面が小さく、音程の無いサウンド、時刻表示無しと機能が必要最低限なのは、標準価格が2,980円(確か)だからでしょうか?
また、数字表示桁は4桁(左端の桁は"1"のみの表現)で1999点までの点数しか表示出来ませんが、2000点以上の場合は、
万・千と百以下の点数の表示を切り替えて表示する事で、2000点以上の最高得点表示を実現しています。
(ただし、ゲーム中は2000点を超えると、得点表示が0に戻ります。)
この辺もコスト削減の努力が伺えますね。