ぴょん吉(PYONKICHI)学研/LCDカードゲーム・シリーズ/1982〜3年頃
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電子ゲームブームの頃に出ていた人気業務用ゲームと言うと 「スペースインベーダー」「ギャラクシアン」「ドンキーコング」等がありました。 電子ゲームでは知名度の高い人気業務用ゲームを題材としたゲームもかなり発売されました。 やはりオリジナルの内容よりは、業務用ゲームを移植した方がよく売れるという事なのでしょうか。 しかし、業務用ゲームを制約の多い電子ゲームに移植するのは至難のワザだったようで、 「パックマン」「ドンキーコング」「ザクソン」等は苦労の後が伺えます。 業務用ゲームで、非常に電子ゲームに合ったゲームがあります。コナミの「フロッガー」です。 |
「フロッガー」は4方向レバーで「カエル」を操作し、丸太にのったり、車を避けたりして住処に帰らせるという内容です。 (私は本物は数回しかプレイした事がないのであまり覚えていませんが、 TVボーイというアタリ2800をパクった様な妖しいハードに入っているのを結構やり込みました) 「ぴょん吉」もキャラは違いますが、しっかり「フロッガー」しています。フロッガーはかなり人気があった為に 電子ゲームにも幾つか発売されました。 ぴょん吉の発売元の学研からも「フロッガー」を出しています。これはコナミに許諾を取っての発売ですが、 ぴょん吉はどうか分かりません。何せカエルが出てこないのに「ぴょん吉」なんて妖しい名前なんで、 当時の私はパクりものと思っていました(他にエポック社の「ペン太」もパクリっぽいですね)。 バンダイから発売された「フロッピージャンプ3in1」に入っているフロッピー似のゲームはちゃんと許諾を取っているとの事です。 フロッガーはトミーのゲームパソコン「ぴゅう太」にも移植されている事からも当時の人気ぶりが伺えますね。 |
さてゲームですが、ぴょん吉には2種類のゲームがあります。 ぴょん吉を1つの救命ボートに避難させるゲームAと、3人のぴょん吉を3つの救命ボートに避難させる ゲームBがあります。 ゲームスタート時、ぴょん吉は土手でうろたえています(左右をウロウロしている)。 ぴょん吉の前に丸太が来たら、[▲](前進)キーを押して丸太に飛び乗らせます。 そして、[▲][▼](後退)キーを使って、救命ボートに避難させれば1パターンクリアです(ゲームA)。 ゲームBでは全ての救命ボートにぴょん吉を避難させると1パターンクリアとなります。 救命ボートに無地避難させた時、3点の得点が加算されます。 ゲームBには時間によるボーナスがあります。ゲーム中、デジタル表示部はタイムカウンターとなっており、 クリア時のタイムに応じた点数(コロンの左側の数字)がボーナスとして加算されます。 (タイムカウンターが0になっても、ボーナス加算が無くなるだけでゲームは続行されます) ぴょん吉が丸太やカメが無い所に飛び移ろうとすると溺れてミスになります。 丸太やカメに載っていて、川の端に衝突してもミスです。又、ゲームBで既にぴょん吉が乗っている救命ボートに 避難しようとしてもミスです。ミスすると画面上に溺れた様な顔をしたぴょん吉が右から左に流されていくのが なんとも面白くて愛くるしいです(^^) 最高得点は1,999点です。 このゲームの売り文句「大洪水だ!!ボートめざして、ジャンプで急げ!!バックも出来るぞ!!」。 バックが出来なければゲームにならないと思うのは私だけでしょうか?(笑) ゲーム中のキャラは画面にビッシリ、ほとんど隙間無く書かれており、表情に一見の価値ありです。 |
本体解説については、「サーチライト」をご参照下さい。
この機種、ゲームスタートのボタンが押しやすい[▲][▼]キーな為に、
ズボンやカバンのポケットに入れておいたら、知らぬ間にゲームが始まっていた・・という事ありませんか?
こういった事はG&Wにも少々あるのですが、G&Wの場合はその辺は考慮されている様で、ゲームA・Bキーが少し押しにくくなっています。
このシリーズも、もう少し考えて貰いたかったと思います。
当時、親戚宅でこれをプレイしまくりました。フロッガー似の内容に「こういうゲームが出ていたんだぁ」と感心していました。
何年かしておもちゃ屋で発見した時は、もう即買いでした(笑)