パイプライン/キッチン/グラスランド(PIPE LINE/KITCHEN/GRASSLAND)
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パイプライン |
キッチン(調理場) |
グラスランド(牧場) |
なぜ3つを同時に取り上げたかと言うと、キャラが違うだけで内容が同じだからです。
こういった手法は当時よく見られました。(ヨネザワ玩具の「リトルブッシュマン」「忍者ハットリ君」など)
おそらく少ない予算でラインナップを揃えようという事なのでしょう。
今だったら絶対に許されませんね。ビデオゲームでは「エリア88」と「USネイビー」(カプコン)が最後ではないでしょうか?
以下、パイプラインから説明していきます。
石油基地から石油が流れてきます。しかし、パイプが3ケ所破損しています。
パイプの修理人は、石油が漏れない様に石油タンクへ流し込まなければなりません。
LEFTキーとRIGHTキーでパイプを持った修理人を移動し、パイプを繋いでいきます。
パイプは途中で枝分かれしており、どちらに行くかはまったくのランダムです。
石油をもらすと、近くの火に引火してミスとなります。(何故火がついているかという質問は却下!)
石油タンクには許容量があるので、石油を溜めすぎるとタンクが爆発してしまいます。
こうなるとミスマークに関係なくゲームオーバーになってしまうので、
注意してタンカーに移さなければなりません。
最高得点は1,999点で、G-A(GAME A)とG-Bとの違いはスピードだけです。
ミスを消すフィーチャーはありません。
キッチンでは、落ちてくるお皿を受け止め、チーズを食べようとするネズミをフォークで防ぎ、
倒れたソースの瓶から流れたソースがケーキにかからない様にスプーンで防ぎます。
鍋の中のお湯が沸騰しぎると蓋が飛んでしまってゲームオーバーになってしまうので、ガス栓を閉めます。
このゲームでは他とは違い(流れるワケではないので)、イベントがランダムに発生しそうですが、
お皿を受け止めてから、ネズミかこぼれたソースが動きます。
結局、ゲームの流れがパイプラインと一緒ですね(汗)。
グラスランドはパイプラインとほぼ同じです。羊を牧場まで連れていきます。
狼に食べられないように(何もしないと自分から食べられに行くから不思議)、
壊れた囲いから逃げ出さない様に(切り株にぶつかるだけだけど)
壊れた橋から羊が落ちない様にします。
お約束通り、牧場に羊が一杯にならないように別な囲(画面には見えない)に移動させます。
まず「PLAY&TIME」から見ても分かる通り、かなり任天堂の「GAME&WATCH」を意識した作りになっています。
これはシルバーメタリックなボディ、スタンドが装備されている事からも分かります。
使用電池はLR44が1つとリーズナブルですが消費電力を抑える為か、アラームもありませんし
ゲームサウンドも必要最低限で音階もありません。3つのゲーム共に同じサウンドとは悲しすぎます。
(機種全体から見ると)任天堂のG&Wと比べるとかなり質が落ちている様に見えますが
キャラクタは、かなり可愛いです。
また、これ以外にも「ポリスマン」「ストーンヘンジ(石器時代)」がありますが
画面を見る限り、ゲーム内容は同じ様です。
当時は増田屋コーポレーションも結構電子ゲームを出していた様に思いました。
少ないお小遣いで電子ゲームを買うとなると、どうしても任天堂・バンダイ等の有名メーカー製品になってしまうのですが
個人的には増田屋の「アンダーコンストラクション(工事中)」やラジオ付きの「ホットライダー」というマイナーな電子ゲームも
欲しかったです。ちなみに今も探しています。