ゲームボックス・ペンタ(GAMEBOX PENTA)エポック/ゲームボックスシリーズ/1983年
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電子ゲームが登場したのは1979年(頃)・・。 それからわずか3〜4年ですが、ブーム当初に比べ、本体の形状もさる事ながら内容も複雑化していきました。 任天堂以外のメーカーのゲームでは複数のゲームパターンが当たり前のようになっていました。 (ゲームパターンの数はゲームを購入した本人の満足度に大きく貢献しているのです。) 複数のゲームパターンにも色々あって、一定条件を満たすと別のゲームパターンに移行するもの、 各ゲームが独立しているもの等があります。さらに後者の中でも数は少ないのですが、 ゲームのストーリーとは全く関係無い、独立したゲームの「寄せ集めゲーム」も存在します。 TVゲームで言えば往年の名作業務用ゲームを集めた「ナムコ・ミュージアム1〜5(ナムコ)」のようなものです。 (余談をですがこのタイトルはPS版で、他機種で「ナムコヒストリー」「ナムコギャラリー」等の同等なゲーム集を ウンザリする程発売しています(=レトロの押し売り))。 しかも収録されているタイトルもシリーズものをバラバラにするなどやり方がキタナイ! しかも、90年代の「ニューマンアスレチック」「ネビュラスレイ」等のゲームが全く無視されているのはナゼ?・・ と思ったのは私だけではないハズ・・。)…あ、すいません。ちょっと話が横道に逸れました……。(^^; 電子ゲームでこの「寄せ集めゲーム」の分類に入る代表格が「フロッピージャンプ3in1」です。 こうした寄せ集めゲームで重要なのが、「数」と「質」です。幾ら沢山のゲームが収録されていても 質が悪ければ得した気分にはなりません。寄せ集めゲームには「お買い得感」が重要なキーワードと なっているのです。「フロッピージャンプ」の場合、「ブロック崩し」「フロッガー」「パックマン」と 3種類のゲームが収録されているものの、(出来自体はそんなに悪くないのに)面白さの面から言えば 今一歩でした。収録されているゲームが殆ど原作そのまんまの内容で、それぞれ単体で発売されているゲームに 比べると見劣りする内容や各ゲームを実現するのにパターン数が少なかったなどの要因が挙げられる でしょう。寄せ集めゲームの問題点が浮き彫りになったと言えると思います。 電子ゲームではキャラクタを重ね合わせる事が出来ないばかりか、配置されたパターン以外は表示出来ません。 こうした制約の多い状況では、寄せ集めゲームがなかなか発売されませんでした。 タカトクトイスなどは液晶表示に頼らずに「光」と付属品(シートやチップ)のみで複数種のゲームを実現した 機種も発売されましたが、新鮮味溢れるものの数的にはごくわずかでした。 しかし、登場したのです!寄せ集めゲームの完成形とも言える作品が!! それがエポック社から発売された「ゲームボックス・ペンタ(以下ペンタ)」なのです! 折りたたみの本体に大画面・・そしてゲームを5つも収録しているのです! しかし、まだ油断は出来ません・・。例え豪華な構成をしても、ゲーム内容によっては前途の問題点が クリアされないからです。はたして、そのゲーム内容はいかがなものでしょうか? |
モンスターマーチ | オススメ度★★★ |
プレイヤーである「ぺん太」を操って、モンスターを避けながら画面内の金塊を全て取るゲームです。 ここまで読むと連想するのが「パックマン(ナムコ)」。モンスターマーチもパックマンの流れを汲む内容です。 パックマンは当時業務用の大人気ゲームでした。電子ゲームにも数多く移植され、電子ゲームを語る上で 外す事の出来ない1ジャンルと化したのでした。しかしこのゲーム、ただの移植だと思ったら大間違いです。 なんと迷路がありません。それじゃ、モンスターを避け放題じゃん・・とツッコミを入れたくなってしまうのですが、 とんでもない事にモンスターがぞろぞろと行進を始めているのです! そうです、これぞ「モンスターマーチ」なのです!! もちろんパックマンと同様のテクニックが本ゲームで通用する訳がありません。 幸い、モンスターの行動パターンは一定しており、上段から「右、左、右、左、右」と行進していますので、 モンスターがいない隙を見計らって金塊を取りまくったり、 モンスターとモンスターの間に割り込んで一緒に移動するといったテクニックもマスターしなくてはなりません。 画面端はモンスターの出現ポイントなので、出会い頭のミスには十分注意してください。 あと、意識的な問題だと思いますが、このゲームでは一度ミスしてしまうと、何故か続けてミスしてしまう事が あります。落ち着いてプレイしましょう。(スタート位置に戻される事で自分の頭の中で描いた「クリア計画」が 乱されるからでしょうか?) 金塊1個につき5点加算されます。もちろん得点が高くなるに従ってモンスターの数とスピードは増加し、 クリアは困難になります。 これだけでもかなり気を遣うのに、ぺん太に追い打ちを掛けるかのように、 画面上段からブラックホールが出現するのです!(全くなんてメチャクチャな設定だ・・ ^^;) 降りてくるブラックホールに当たるとミスになります。つまり横方向からモンスター、 縦方向からはブラックホールと双方向の攻撃から身を守りつつ、金塊を全部取らないと いけないのです。 |
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これはパックマンにはなかった要素です。もはや別ゲームと呼んでも 過言ではないでしょう。 「ペンタ」の表示パターンだったら、パックマンと同じような迷路風の ドットイートゲームを作れたハズです。 しかし、既存ゲームを取り込みつつ、新たなゲームに仕立て上げてしまう エポックには感服せざるを得ません。 高めの難易度ですが、頑張れば必ずクリア出来るレベルなので、 是非、最高得点("HHH")をマークして下さい! |
モンスターロック | オススメ度★★★★ |
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ぺん太を操作して、モンスターを避けながら画面上段にある岩を下まで落とすゲームです。 ゲーム開始時の画面は壁だらけですので、方向キーを2回押して壁を壊しながら活路を開いていきます。 岩の下の壁(ぺん太から見て上の壁)を壊すと岩が落ちます。1段、岩が落ちる度に10点加算されますが、 岩が落下する時にぺん太を移動させないと、岩に潰されてミスになってまいますので注意しましょう。 逆にモンスターを潰せば50点のボーナス!最高得点への貴重な得点源となります。 プレイのコツとしては、岩落としばかりに気を取られないで逃げつつも岩の下の壁を壊すチャンスを伺う事です。 ぺん太は壁による移動制限があるのに、モンスターにはそれが無いので、 モンスターの真横を通過するのは危険です。 ぺん太は岩のある壁を上から移動出来ないのでさらに移動範囲が狭まりますので要注意です。 3パターン目からモンスターが2匹→3匹となり、岩の数も最高で6個まで増えて、ゲーム進行が難しくなります。 モンスターを岩で潰してやっつけると、そのパターンが終わるまで復活しない事も踏まえて行動しましょう。 難易度的には優しい分類に入りますので、このゲームから極めるのも良いでしょう。 |
ここまで読んでお気づきになった方、あなたは 鋭い!そうです。これも業務用「ディグダグ」の アレンジなのです。「ディグダグ」もまた当時の 看板ゲームでした。 このゲームはそれまでゲームと全く違った 新鮮味のある「土掘り」「岩石落とし」等の内容で 多くのファンを魅了しました。 その「触り」と言っていい部分を 味わえるなんて、エポックの頑張りには 感服致します。個人的には電子ゲーム版 「ディグダグ(学研)」よりも面白いんじゃないかと 思うのですがいかがでしょうか。 あ、ちなみに説明が抜けてましたが「岩」は「金塊」と 同じキャラクタです。どっちにも見える微妙な デザインがたまらないですね〜。(^^;;; |
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モンスタージャンプ | オススメ度★★★★★ |
続いて、3つ目のゲームは何とジャンプアクションです!ゲームが始まると、 モンスターがゾロゾロとぺん太に襲いかかります!オーマイガッ! 何故いきなり俺だけこんな目に?!(笑)・・・ん、おや?! よく見ると画面上段のタマゴからモンスターは生まれているではありませんか! 忌々しいモンスターを出現を止めるにはタマゴを割るしかないでしょう。 これがこのゲームの目的です(なんだそりゃ?!)。 ペンタは[上]ボタンを押すとジャンプしますが、ジャンプ中での「左][右]キーによるコントロールも可能です。 モンスターは単に上にジャンプしただけでは避けられません。空中コントロールで切り抜けましょう。 また、リフト(移動壁)がありますので、これに乗ってモンスターを避ける事も可能です。 方向キーの連打でリフト間を渡る事が出来ますので上手に利用しましょう。唯一の味方のリフトですが、 リフトの下でジャンプすると、頭を打ってしばらく痺れて動けなくなってしまうので注意してください。(^^; ペンタが1段目の左端付近まで来たら、リフトに乗ってからジャンプして2段目に移ります。 ここは「ヤラレ・ポイント」ですので、モンスターの位置に十分注意して移動してください。 ジャンプでモンスターを避けながら、上段(の左端=2段目に移った時の着地先)にモンスターがいない時を 見計らって素早くキー操作を行うのです。2段目に移動出来たら、すばやくリフトに乗るようにしましょう。 |
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リフトの上に岩があったら逆襲のチャンス!岩のあるリフトの上に乗って[ACTION(MODE)]キーを押しながら方向キー(左右)を押すと、
押した方向に岩を落してモンスターを潰してやっつける事が出来るのです!(10点加算)
岩のあるリフトはかなり頻繁に出てくるので、日頃のウップンをモンスターにぶつけちゃいましょう!
2段目の右端に来たら、1段目と同じようにリフトに乗って[上]キーを押して、ぺん太が画面右上、最上段に行った時にさらに[上]キーを押して
隠し持っていた(?)ハンマーでタマゴを撃破!!これでパターンクリアとなります(150点加算)。
尚、画面最上段は安全地帯となっており、ひと休み出来ます。画面最上段に来たら、まず安全地帯に逃げ込んでタマゴを破壊するタイミングを伺うのも良いと思います。
☆モンスタージャンプの流れ☆「ドン○ーコン○」を越えた・・? |
このゲームは「ドンキーコング」的内容ですが、特質すべきなのはその自由度。ジャンプ中の空中コントロールやリフトの乗り降り等
かなり動き回れるのです。しかも、ゲームに花を添えるかのような岩落としによる逆襲要素。リフトの下でジャンプするとシビレる等の要素で
ゲームが奥深くなっているのです。
ただ単品で見ても十分通用する内容だと思います。正直言って「キングマン(Byトミー)」がこのクオリティでやってたら、
内容も形も伴った「名作」ゲームになっていたのに・・と思った程です。(汗)
ドンキーコングは確かに業務用では爆発的人気を博したゲームでしたが、内容が複雑な為にこれを電子ゲームに取り込むのは至難の業です。
寄せ集めゲームの内容が、パックマンやブロック崩しや記憶ゲームに落ち着いてしまう事はパターンの制約上仕方無いと思えば、
このタイプのゲームを高いクオリティで収録されていれば相当なお買い得となるでしょう。
実際、「ペンタ」の中で一番面白いゲームが本ゲームなのです。さぁ、今日もタマゴを割りまくって「タマゴ焼き」を食べましょう!!(ヲイヲイ
^^;)
モンスターメイズ | オススメ度★★★★★ |
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一風変わったゲームを楽しみたい時は「モンスターメイズ」を遊びましょう。 ゲームを始めると壁のパターンが繰り返し点滅しています。何だろうと思いきや、しばらくすると、 いきなり迷路が表示されるから要注意です!ボッ〜と見ていないで迷路を覚えてください。 お察しが付いたと思いますが、左下にいるぺん太を操作すると同時に迷路が消えてしまうのです。(涙) ちなみにこの迷路の生成パターンは何と10,000,000通り!一度出た迷路は滅多に出ない・・ハズなのですが、 ごくたまに1プレイ中に同じ迷路が2回出たりしますが「ご愛敬」と言う事で許してあげましょう。(笑) さて、迷路が消えてしまったぺん太・・状況的にはかなりヤバイです。 しかもタイマーがカウントダウンし、0になってしまうと残機に関係無くゲームオーバーになってしまうの ですから大騒ぎ!制限時間内に画面右上の出口に辿り着かなくてはなりません。 クリアすると残りタイマーが得点として加算されます。 ぺん太が移動しようとしても、壁がある場合は一時的に壁が点滅します。 つまり、壁を調べながら進むことによって、ある程度迷路のパターンが判るようになります。 これを繰り返せばいずれはゴールまで辿り着けますが、制限時間がありますので事実上無理です。 このゲームのクリアのコツは、とにかくゲームスタート時に数秒間表示される迷路を覚える事です。 迷路は全体(特に分かれ道がある部分)を覚える事が出来れば尚良いですが、 最低限クリアルートだけは覚えましょう。 |
モンスターも迷路に従って移動しているので、観察するのもゴールへの道のりの参考手順になります。
モンスターが違う道に入ったところを見計らってダッシュで切り抜けましょう。
ぐずぐずしていると、モンスターはすぐに自分の所にやってくるので素早く行動するようにします。
ウラワザとしては、道順を忘れてしまった場合は黙って考えたり、モンスターの動きを見ていては
あっと言う間にタイムオーバーになってしまいますので方向キーを連打して、ひたすら壁にぶつかりましょう。タイムの減りが遅くなります。
得点が増えるに従って、ゲームスタート時の迷路の表示が短くなってクリアルートを覚えるのが困難になっていきます。
迷路内に散らばっている金塊は取ると1点加算されます。
このゲームにおいての金塊はむしろ「道しるべ」(金塊が消えた部分が足跡の役割を果たす)の様な補助的な存在ですので、
迷路内の全部の金塊を取ろうなどとは考えないようにしましょう。(^^;
☆モンスターメイズの流れ☆君はこの迷路を脱出出来るかな?(何処かの施設のアトラクションにありそうっすね。こういうの・・^^;) |
このゲームは電子ゲームでは前例の無いタイプのゲームですよね。制限時間内に「見えない」迷路をクリアするドキドキ感は
ブーム当初の電子ゲームでは味わえない楽しさでした。汎用性の高い豊富な表示パターンがあったからこそ実現出来たのです。
まさに成熟期ならではのゲームです。毎回迷路を表示するのでゲーム進行のテンポを害している部分があるのですが、
比較的簡単な迷路が出てくると安心してしまいます。「ペンタ」をプレイするんだったら、まずこのゲームからカンストしましょう。
なんてったってこのゲームの「名物」なんですから。
モンスターリバー | オススメ度★★★ |
5つ目のゲームは「フロッガー(コナミ)」タイプのゲームです。川に流れる丸太(画面上ではただの棒です^^;)を 渡り歩いて向こう岸に辿り着かせるのですが、ただのフロッガーの移植ではありません。 向こう岸にある金塊を持ち帰らなければならないのです。面倒臭さを感じるかもしれませんが、 ゲーム開始時から丸太のスピードが速めに設定されてますので、ドキドキヒヤヒヤの連続です。 金塊の数はゲームが進むにつれて増えていきます(パターンが変わる毎に場所も変わります)。 金塊が増えたパターンでは一時的に丸太のスピードが落ちるのでひと安心と思いきや、 次のパターンですぐに速くなります。ちっ!(^^;) このゲームにおいてのミスは何といっても丸太を渡り損った時に発生しますが、 渡る瞬間に丸太が移動してミスとなってしまう場合が多いので、丸太が1つしかない場所への移動には 十分注意して下さい。丸太が移動する時間(間隔)を把握するのがクリアのコツです。 金塊を取ったと同時に[下]を押して、確実に素早く丸太に戻るテクニックも覚えましょう。 例え丸太に乗って画面の端まで行って次に渡るべき丸太が出なくても、ギリギリまで引きつければ 丸太が出てくる事がありますので、最後まで諦めないでください。 あと、これは意識的な事ですが「行き」と「帰り」では少々勝手が違うようで、 「帰り」の方が比較的にミスが多いので慎重かつ丁寧にプレイしましょう。 取るべき金塊が画面の端付近にある場合の操作は慎重に・・。 |
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私は性格上、難しい方から取ろうとしますけど(難しい問題から早く片づけたいので)、難しいのを持ち帰って
安心してか、その後の金塊を取ろうとして失敗する事があるので気が抜けません。(^^;))
得点ですが、金塊を持っている場合は上方向に進むと1点加算、下がると1点減点(金塊を持っている時は逆)で、
金塊を持ち帰ると20点加算されます。
☆モンスターリバーの流れ☆なぜ「モンスター」かと言うと、モンスターが川の中でペん太がミスするのを待っているからなのです。怖っ!(^^;) |
このゲームはフロッガーを無難なアレンジって感じがしますね。しかし、表示パターンの豊富さが意外な程に「フロッガー」しています。
当たり判定も丸太の動きもシビアで高めの難易度設定・・やり甲斐があります。
ミスをすると、ここぞとばかりに待ちかまえていたモンスターに食べられてしまいます・・。さぁ、みなさんでペンタを助けてあげましょう!
そして・・・・連続ゲーム! |
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遊び応えのあるゲームが5種類入っていても満足できないアナタの為に、 「ペンタ」では5つのゲームを順番にプレイしていく 「連続ゲーム」モードが用意されているのです! (モンスターマーチ→モンスターロック→モンスタージャンプ→モンスターメイズ→モンスターリバーの順) 各ゲームを単独でプレイした時とはまた違った感じがします。学校のテストで一問ずつ教科が違って 出題されたら、たまったものではないのと同じ事です(笑)。頭の切り替えが必要なのです! しかも、それぞれが5パターン程クリアした状態から始まる辛口設定! どうです?遊びたくなったでしょう? もちろんハイスコアは別に管理されていますので、このゲームで最高得点("HHH")を出してこそ、 「ペンタを極めた」事になるのです! 大体2〜3周すると最高得点になりますので頑張ってプレイしてください。 |
共通事項なのですが、4ミス設定で500・1500点になるとぺん太が1人増えます。最高得点はエポック伝統(?)の「HHH(2000点)」です。
ゲーム終了時、最高得点をマークした場合はハイスコア用のファンファーレがなります。
ゲーム中に[ADUST]キーを押す事でゲームの強制終了機能も付いています。
サウンド面からいうと、控えめながらも明るい感じの音が多くの場面で鳴ります。
ハイスコアやゲームオーバーのファンファーレ、モンスターの移動音などゲームを盛り上げています。
各ゲーム、音の鳴る場面に特徴があるので、慣れれば聴くだけでどのゲームをプレイしているのか分かります。
(ちなみにゲームスタート音はピンクレディーの「モンスター」の歌い出しである
「モンスター〜 この私の可愛い人〜」の部分のメロディに酷似しています。)
前述しましたが、大画面・緻密な表示パターンに既存のゲームアイデアを味付けして、新しい面白さを作り出したエポックの努力が、
ユーザーに伝わらない訳がありません。それでいて「モンスターメイズ」の様な新鮮味溢れるゲームを入れてしまうのですから、
これで面白くないと言う人はまずいないでしょう(断言)。さらに特質すべき点は絶妙なゲームバランスにもあります。
難し過ぎず、簡単過ぎず、頑張ればいずれクリア出来る程の難易度はプレイヤーに「快適なやり心地」を与えます。
これらの絶妙な難易度が5つのゲームともそうなんですから、調整には非常に苦労しただろうと思われます。
単なる寄せ集めゲームだけに終わらない、エポックの職人気質ぶりが発揮した伝統工芸品と言えるでしょう。
「電子ゲームは長続きしない!」と酷評される方、是非この機種をプレイしてください。電子ゲームの面白さが見えてきますよ。
ただ、モンスターとぺん太の関係や各ゲームとの因果関係が全く分からないのは、いかにも寄せ集めゲームならでは、
という感じがして面白いとは思いませんか?(笑)
「ペンタ」はポケットデジコムシリーズにあたると思いますが、何故か本体や箱にその表記がありません。 しかし、ポケットデジコムならではの6大プレイメカ(時刻・カレンダー・ストップウォッチ・アラーム・ ラップタイム計測・ゲーム)を装備しているので、このシリーズの流れを汲んでいると思うのですが、 他に「ゲームボックス7」というゲームがあるので、「ゲームボックス」がシリーズ名になっているのかしれません。 (参考:valkyrie(RATH氏)) 「ペンタ」は大画面でキーも大型の為、折りたたみ式になっています。電池は単三電池2本となっています。 単三電池は安価で手に入れる事が出来るので非常にありがたいです。 本体デザイン的には子供向けな部分はありますが、丸みを帯びたポップなデザインで良く出来ていると思います。 ボタンは押した感じは少々堅く感じるかもしれません。 アラームキャラは「パクパクマン」の頃は音符マークでしたが、「ペンタ」では凛々しくラッパを吹いている ぺん太です。実はぺん太って足が長いんですね〜(全然関係無いって ^^;)。 |
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ゲーム名である「ペンタ」は変な名前ですよね。何か意味があると思って考えたんですが、
私は「ペンタ=pentagon(5角形)」ではないかと思うのです。英和辞典で調べても、どうやら「penta」で「5」を表している様子。
真実はそうでは無いかもしれませんが、勉強になりますね、電子ゲームは。
余談ですが、私は「Dr.デンタル」が「歯医者」という意味を知った時に感動しました。
その後、カタカナのゲーム名で聞き慣れない単語が含まれている場合は辞典で調べる様にしています。
やはり学習は興味があるものから引き込んでいくのが一番効果的だと実感しました。
今ではコンピュータ英語だったら、何となく分かりますし。(笑)
Special Thanks(情報提供):ぴょん吉氏