マネー&ボン(MONEY&BOMB)カシオ計算機/1982年頃
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電子ゲームは登場してから20年近く経過しようとしています。 子供の頃の出来事はよほど印象深くない限り、忘れてしまうのが普通です。 電子ゲームについても同様で、自分の持っている機種ならまだしも本や雑誌等で見ただけの機種は どうしても忘れてしまいます。 左の画面を見て、「こんなのあったなぁ」と思う方もいるでしょう。 このマネー&ボンはカシオの電子ゲームの中でもかなり印象深い内容で、覚えている方も多いと思います。 カシオ製品では「デジタルインベーダー(ゲーム電卓1)」「ボクシング(ゲーム電卓3)」「ベースボール(ゲーム電卓4)」 等が良く知られていますが、数多く作っている割にはマイナーな作品が多いのが残念です。 マネー&ボンはチャルメラの懸賞商品(キャラはチャルメラおじさんに変更)にもなったという事で このゲームの人気ぶりが伺えますね。 |
ゲーム内容はガードマンが荷物(現金・宝物)を、銀行から10m先にある輸送車に運ぶものです。 途中、ギャングがダイナマイトでガードマンを妨害します。 又、現金等を落とすとギャングに奪われてしまいますので注意が必要です。 (よく考えると「現金を輸送車に運ぶ」「現金強奪」という題材ってリアルですね。^^;) 荷物を落とさない様に[FORWARD(前進)]、[BACK(後退)]キーを押して 10m先の輸送車に運びます(ガードマン1歩25cm)。 荷物はグラグラ揺れています。前に傾いたら[FORWARD]キーを、後ろに傾いたら[BACK]キーを押して バランスを保ちます。 ギャングのダイナマイトはキーを巧みに押して避けましょう。 最初、ガードマンは現金箱3個と宝箱1個を運んでいますが、一度落としてしまうと宝箱は無くなります。 つまり宝箱を輸送車まで運ぶと点数が多く貰えるという訳です。 荷物を輸送車まで運んだ際、キーを押した数が少ない程点数が多く貰えます。 輸送車まで行くだけなら簡単なのですが、ハイスコアを狙おうと思うとかなり大変です。 |
このゲームは、なんで輸送車が10mも先にあるのか不明です(笑)が、ガードマンの足の動きはよく表現されています。
ギャングのくせして、ガードマンの落とした現金を網で掬ってます!!(汗)・・・と面白い表現が多いのもこのゲームの特徴でしょうか。
やけに細長い輸送車もなかなか良い。 (右)堂々と網で現金を奪おうとする、情けないギャング(汗) |
ただこのゲームにはサウンドが全くありません。確かに大要電池式と言う事を考えると納得出来るのですが、
やはり何か寂しい感じがします。
この機種は太陽電池式です。サウンド機能を省いている為にわずかな光でも反応します(バンダイのソーラーパワーは相当な光が必要)。
このシリーズは3,980円位で、他に「キャットハンド」「ソーラーシャトル」などがあります。
ただ「キャットハンド」を見る限り、キャラが違うだけでマネー&ボンと同じ内容の様です(情報求む)。
カシオ製品全般に言える事ですが、製品を買うと「アンケートはがき」も入っています(玩具メーカーにはまず無い)。
その中の購入理由に設問「ゲームの選んだ理由は」の中に「カシオのゲームだから」と回答がしっかり用意されています。
アンケートを送った人の中で、何人がこの回答にチェックしたか不明です(笑)
当時、友人が持っていたのでプレイさせて貰ったのですが、なんか変なゲームだなぁと思っていました。
何年かして玩具店でこれを発見した時は即買いで、じっくり遊んでみると意外に芸が細かくて感動しました。