マリオブラザーズ(MARIO BROS.)任天堂/ゲーム&ウォッチ・マルチスクリーンシリーズ/1983年頃
|
ゲーム画面:プレイしていると、分割された画面の間に何かが見える?! |
※「?」の部分は単なる想像で、実際には何もありません。 |
今や任天堂だけでなく、テレビゲーム界の代表的なキャラクターとも言える人気キャラクター「マリオ」。現在でもマリオを題材にしたゲームが
リリースされているところを見てもマリオの人気ぶりが伺えます。マリオは下積み時代に「テニス」の審判役を行ったり、
悪役に転じていた事は有名ですが、実は様々な職を転々としていたのです!
今回紹介する「マリオブラザーズ」では兄弟揃って「ビン詰め」工場で働いているのです!
他にもゲーム&ウォッチでのマリオは驚くような職に就いているのですが、マリオ好きな方でもここまで知っている人はあまりいないと思います。
(なんせゲームウォッチ自体をプレイ出来る機会はあまりありませんから
^^;)
ここで疑問に思われる方も多いと思います。業務用でも同名タイトルのゲームが出ていますが、
下水道の中でカメやカニなどを退治するものでした。どちらかと言うと業務用の方が有名なので
180度内容が変わった電子ゲーム版に違和感を覚える方もいるでしょう。
しかし、業務用ゲームを無理に電子ゲームに移植するより、電子ゲームの特性を生かしたゲームにする方が得策と言えます。
電子ゲーム版「マリオブラザーズ」はそう感じさせるゲームなのです。
ゲーム内容ですが、前途の通り、マリオとルイージがビン詰め工場で働いています。 マリオとルイージがベルトコンベアから運ばれてくるビン詰めされた箱を落とさない様にトラックに運んでいきます。 画面右側がマリオで左側がルイージです。 「ルイージ」の名前の由来は「類似」示すのではないかと言った説など色々ありますが、真相は定かではありません。 (マリオとルイージが性格付けされたのでは、ファミコンの「スーパーマリオブラザーズ2」からです。) |
|
ゲームが始まると、画面右下のベルトコンベア(以下コンベア)から箱が流れてきます。
マリオを最下段に移動させましょう。マリオを最下段に移動させると自動的に左のメインのコンベアに移し替えます。
ただ、この右下のコンベアは目立たない位置にあり、見落としがちになってしまいますので注意してください。
マリオがメインのコンベアに運んだ箱はルイージの方に向かっていきます。
画面の中央は謎のゾーンとなっており、箱が各画面に移動する(謎のゾーンを通過する)度にビン詰めされていきます(^^;;)。
この表現には見事!と言わざるを得ません。ルイージが荷物を受け取るとさらに上の段のコンベアに運びます。
今度は上のコンベアに運ばれた荷物がマリオに向かっていきます。マリオをコンベアの所に移動させます。
これを繰り返して荷物を上部へ運んでいきます(箱を受け取る度に1点加算されます)。
(この間も謎のゾーンを通過する度にビン詰め→梱包されていきます。いったい誰がやっているんでしょうね。^^;;;)
荷物が最上段に来た時、ルイージは画面左上にあるトラックへ荷物を放り投げます。(ビンが大丈夫か心配です^^;;)
☆兄弟仲良くテキパキお仕事!(業務内容紹介)☆ | |||||
1.まず、右下のコンベア から移し替えろッ! |
2.ルイージが2段目に 移し替えて |
3.徐々に 瓶詰めされて3段目へ |
4.オレにまかせな! ルイージが4段目に |
5.遂に箱詰めされて 最上段へ! |
6.ルイージはお調子者?! 放り投げたらビンが割れるっての! |
|
トラックに荷物が6個積み込んだ段階で、運転手がエンジンをスタートして発進準備! どこまでもさりげない表現の光るゲームですね!無事、荷物を8個積むと発進して、 ひと休み。ボーナスとして10点が加算されます。 ゲーム&ウォッチ恒例のミス帳消しシステムはこのゲームでも健在です。300点に達 した時にミスがあると帳消しにしてくれる他、ノーミスの場合はチャンスタイムとなり、 次にミスをするまで得点が2倍になります。 最高得点に達するにはチャンスタイムは必須と言えるでしょう。 最高得点は999点で、3ミスでゲームオーバーです。 |
|
このゲームの醍醐味はやっぱりキャラ2人の同時操作にあります。やっている事は単純でもゲームスピードが上がると大パニック!
ゲームのアイデアもゲーム&ウォッチの中でも秀逸のものだと思います。
非公式ですが、彼女と2人で手分けしてプレイすると親密度アップ!(笑)
また、画面内のキャラがとても効率良く、効果的にデザインされています。
画面をまたぐと徐々に梱包されていく荷物やマリオ・ルイージの動き(特にルイージの荷物をトラックに放り投げる姿はお調子者を想像させます^^;;)、
さらに発進前のトラックなど「キャラがゲーム内で生きている」感じがするのです。
キャラの可愛いゲームなら他にも沢山あるでしょう。
しかし、キャラをいかに効率良く配置して、効果的に見せるかが真のキャラクタ・デザインではないかと思うのです。
そう言った意味でこのゲームをお勧めします。さすが電子ゲーム王者の任天堂と思わせる本作を是非プレイして下さい。
☆効率的なキャラの配置・光る演出がよく分かる全パターン表示☆ |
G&Wの「マルチスクリーン」シリーズは画面を2つ使用したものですが、 画面を横に連結している(横画面タイプ)ものは、国内では「マリオブラザーズ」だけです。 (海外発売のみでは「ライフボート」「レインシャワー」等があります。) このゲームは縦画面移動のみですので、ドンキーコングに搭載されていた十字キーを 変形させて上下だけにしたものを搭載しています。またこの辺になってくると、電池蓋が簡単に抜けない仕掛けも 施されています。 個人的な意見なんですが、やはりマルチスクリーンは縦に画面を連結した「縦画面タイプ」が合っていると思うのは 私だけでしょうか。このゲームも任天堂ならではの高級感があるのですが、昔から私は縦画面タイプのものばかり 見てきたので多少なりとも違和感を感じるのです。 (G&Wマルチスクリーンシリーズについては、「ドンキーコング」をご覧下さい。) |
|