マンホール(MANHOLE)任天堂/ゲーム&ウォッチ・ゴールドシリーズ/1981年頃
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「4カ所のマンホールに蓋が1つしかありません。通行人を落とさない様に動きに合わせてマンホールの蓋を 移動して下さい。」・・・相変わらず無茶苦茶な設定です(笑)。 こんな危なっかしい所がなんで「通行止め」になってないのか、通行人はマンホールに落ちるまで気が付かないのか・・・と、 考えてみると面白い事が色々思いつきそうです。 G&Wを含む電子ゲームの中には「受け止めゲーム」という内容のものが結構あります。 これはプレイヤーが能動的に行動するのでは無く、あくまで受動的に何かを受け止めるのが目的のゲームです。 通常、これらは上から降ってくるモノを受け止めるものが殆どですが、 これも行動が受動的という事から一種の「受け止めゲーム」と言えるのではないでしょうか。 |
ゲーム内容ですが、通行人が両端から歩いてきます。 4つのボタンでマンホールの蓋を持った人を動かして、通行人がマンホールに落ちない様にします。 マンホールをうまく塞がないと通行人はマンホールに落ちてミスとなります。 ミスすると、画面右上に濡れたシャツのミスマークが表示されて3回ミスでゲームオーバーになります。 得点が200点、500点に達した時にミスがあると、全て帳消しにしてくれます。 これは濡れたシャツが乾いたという事でしょうか?(笑) (このミス帳消しシステムは、ゴールドシリーズ、この「マンホール」から追加されました。) 通行人の量は得点に応じて増えていき、最高10人まで増えます。 「こんな通行量の多い道のマンホールを取ったヤツは誰だ?・・」と嘆きたくなります(笑) |
マンホールには特筆すべき点があります。 通常の「受け止めゲーム」とは違い、通行人が歩いている為に1度受け止めただけでは終わらないという事です。 つまり左端から来た通行人は、最終的には右端に消えていきます。 その際、2つのマンホールを通過しなくてはならないのです。 1つの目のマンホールと次のマンホールの間には1キャラ分の余裕しか無いので、 殆ど連続で受け止める様な感じになります。 これでどんどん通行量が増える訳ですから、瞬時の状況判断が要求される訳です。 通行人が消えるまで安心出来ない、まさに「ゆりかごから墓場まで」なのです。 あと、1つ気になる事があります。 それは、説明書の中でプレイヤーの事を「マンホールの蓋」としか紹介されていない事です。 正確には「マンホールの蓋を持った人」なのですが、説明しやすさの為か、ゲーム中で唯一表情豊かなキャラの存在が 省かれてしまって何だか変な感じがします。 時間を忘れる程熱中出来る、アイデア勝利とも言えるマンホールを是非プレイして下さい。 |
ゲームウォッチゴールドの解説に関しては、ヘルメットをご覧下さい。
このゲームでは、アラーム時刻になった時に「アラームおばさん」が出てきます。この何とも言えない唐突さがたまらないのです。
ゲームウォッチゴールドに限らず、ワイドスクリーン等でGAME A・GAME B・TIMEキーを同時に押すと、
ALARMスイッチを押した状態になるとの情報を頂きました。これは確かに便利ですね。みなさんも試してみましょう。
参考文献:「マンホール」説明書