ヒステリック・ママ(Hysteric MaMa)タカトクトイス/1982年頃
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これを見て、ピンっと来た人はかなりのゲーム通です。 そうです。クレイジークライマーのパクリものです。 ただ、しらけ鳥のフンやキングコングなどは出てきません。 強烈なタイトル「ヒステリック・ママ」。なんとママが鍋や、やかんを投げるのです! 主人公はよく見るとネクタイをしてます。パパでしょうか? 夫婦喧嘩に救急車まで出動してしまって、まったく迷惑な話です(笑)。 クレイジークライマーは2本レバー使用のゲームでした。 これは上左右だけのキーしかありませんが、うまくアレンジされています。 まず、両方の足が下がっている状態で、LEFTキーを押すと左足が、RIGHTキーを押すと右足が上がります。 左足が上がっている状態でLEFTキーを押すと左へ移動します。 逆に右足が上がっている状態でRIGHTキーを押すと右へ移動します。 両足が上がっている状態でUPキーを押して、初めて上に上がる事が出来るのです。 ママがなげるフライパン等に当たったり、窓枠のない所に行ったりするとミスです。 又、右端に非常用にベランダがあります。しばらくの間、避難できます。 1階上がる毎に1点加算され、ミス時には15点減点されます。 クレイジークライマーを知らないと、何故こんなに複雑なのかと思ってしまうかも知れませんね。 |
本体にシルバー部分が無い為、任天堂ゲーム&ウォッチと比べると安っぽい感じがします。
この頃は、既に電子ゲームはお子様アイテムとして確立していたからでしょう。
これには時計はありますが、アラーム機能はありません。
音に関しても、音程がないのでバンダイ・任天堂製電子ゲームと比べると些か迫力不足です。
同じ形の「ドッチダベー」が3,980円に対し、これは4,500円です。やはり移植モノだからでしょうか?
このゲームのタイトル、一度聞いてしまったら忘れられません。
固定画面が主流の電子ゲームでスクロール制(自分は動かず背景が動く)を導入したり、スピーディな展開や
元ネタをうまくアレンジ(ママ風味)するなど、アイデアが光っているゲームでしょう。
タカトクトイスはこの作品の他、
ランプボタンだけの電子ゲーム機「ゲームロボット九」など「忘れられない名作」を連発していた個性的なメーカーでした。