フリスキートム(FRISKY TOM)バンダイ/1982年頃
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このゲームの元になった業務用の「フリスキートム」(日本物産)は、ゲーム自体はパッとしなかった様ですが
電子ゲーム業界には大きな影響を与えた様です。移植しやすい題材だった様で、「水道管(パイプ)」を扱った電子ゲームが幾つか登場しました。
このゲームは日本物産の許諾を得ての移植版ですが、
電子ゲームにしてはスピード・スリルが咬み合ってなかなか楽しいものとなっています。はっきり言って「名作」です!
ゲーム内容は、水が左上の給水タンクから右下のオフロに流れます。ある程度水が溜まると入浴中の女性が現れて1パターンクリアとなります。
しかし、ネズミが水道管をかじって外してしまいます。トム(プレイヤー)を素早く動かしてパイプを拾い、修復します(取り付ける)。
パイプが外れているのに、ぐずぐずしていると給水タンクの水が無くなりゲームオーバーとなります。
又、3パターン目からは給水タンクの下に時々バクダンが出現します。
ネズミが引火しますので、これを阻止しなければなりません。バクダンが爆発するとゲームオーバーです。
トムがパイプを持っている時にATTACKキーを押してネズミを撃退する事が出来ます。
上下移動の際にはハシゴを利用しますが、パターンによって場所が違ったり、時々出現するハシゴがあります。
2パターンクリア毎に、「パックマン」のコーヒーブレイクの様なデモ(追いかけられて追いかける)があって、なかなか楽しませてくれます。
最高得点は1999点です。2000点を超えると「2000点突破マーク(トロフィー)」が表示されます。
何故、ネズミがここまでして水を流すのを阻止しなければ分かりませんが、あっちこっちに結構忙しいゲームです。
本体は見た目よりコンパクトです。
電池ボックスを左側に、レバーを右側に設置した事で小型化に成功した様です。
画面も小さめですが、FL表示の為にとても鮮やかです。暗い場所でプレイするのが最適でしょう。
FL表示は他のものと比べてやや細かい様な気がします。水が流れる姿を見事に表現していて感動します。
メロディーも結構、豊富です。
同名タイトルのLCD機も発売されました(画面レイアウトが違います)。
レバーに関しては、今では「左側」とお約束の様になっていますが、
当時の電子ゲームでは、メーカーによってレバーの位置が違っていました。
(任天堂:左 バンダイ:右 エポック:左 学研:右 ・・・・)