大脱走(DAIDDASO)バンダイ/LCDソーラーパワーシリーズ/1982年頃
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私がソーラーパワーの存在を知った時、かなり衝撃を受けました。 今まで、電子ゲームを毎日何時間もプレイしていた為に電池代もバカになりませんでした(少ないお小遣いなので)。 それが、ソーラーパワーでは太陽電池の為にボタン電池不要・・・0円になる・・・。 どうして太陽の光だけでゲーム画面が出るのかとオロオロするばかりでした。 後になって考えれば太陽電池式の電卓(ソーラー電卓)が既に出ているんだから、 太陽電池式のゲームが出るのは時間の問題だったのかもしれません。 しかし、当時の私は小学生だったんで電卓なんてロクに触っていないので ソーラー電卓なんて知る由もありませんでした(汗)。 (それどころか電卓を使ってちゃんと計算しなければいけない仕事なんてあるのか・・と思っていたくらいです) |
さて、大脱走ですが、プレイヤーは何故か捕まっています。こうなると目的は一つ、脱走するだけです(笑) いじわる(?)な看守は常時、見張っています。プレイヤーはベッドで女性のボスターに見とれているふりをします。 看守がいなくなった隙に鉄格子に近づき、隠し持っていたノコギリで鉄格子をギコギコ切っちゃいます。 看守がドアを開けた時にベッドに戻っていないと、脱走計画がバレてしまってミスになります。 鉄格子を1つ切る(鉄格子の前でLEFTキーを10回押す)と10点加算されます。3本切ると無事外に脱出出来ます。 実はこの看守、かなりのやっかい者でフェイントのオンパレードです。連続でドアを開けたりしてイヤな奴です。 本当に看守の目を盗まないと脱出出来ません(笑)。頑張って脱出しましょう!(題材がヤバい様な気がしますが・・・) あと、ずっとベッドにいればいいじゃないか・・と思われますが、ベッドに20秒間以上寝ていると、自動的に移動させられます。 |
脱出成功!・・と思いきや、なんと既にバレバレ状態・・(笑) 数限りない警察犬が襲ってきたり、看守はピストルを発砲しまくったりと、 地獄絵図そのものに見えます(汗)。脱走者を殺す気でしょうか? プレイヤーは当然、これらを避けなければいけません。警察犬の攻撃を避ける毎に10点加算されます。 向こうに仲間のクルマがある時に駆けつけると、無事脱出成功で500点のボーナスとなります。 牢の外で警察犬に襲われたり、看守の銃に当たってもミスにはならずに牢屋の中に戻されます。 この辺はバンダイのソーラパワーで良く使われているシステムです(ミスは第1パターンのみ)。 このゲーム、牢屋の中と外とでは全く違うゲームになっていて、本当に感心させられます。 バンダイのキャラはなかなか漫画的で表情豊かで良いと思います。 看守の目を盗んで鉄格子をギコギコ・・・これはかなりスリリングな行為です。一見の価値ありなゲームだと思います。 |
上のゲーム解説でも書きましたが、太陽電池式の為にボタン電池などは一切必要ありません。また、コンパクトの様に閉じる事が出来ます。
ソーラーパワーシリーズには他に「天国と地獄」「謎のピラミッド」「恐怖の無人島」「激戦!Uボート」「謎の沈没船」等があり、
液晶板を2枚使って、しかもジョイスティック装備のソーラーパワー・ダブルパネルがあります。
ダブルパネルシリーズには「エアポート・パニック」「悪霊の館」「秘境!アマゾン」「Mr.フランケン」等があります。
LCDソーラーパワーはサウンドを装備している為か、蛍光灯などの弱い光には反応せず、昼間の明るい時や電気スタンドの下でないと動きません。
このゲームは、友人のA.Y氏に借りてプレイしました。個人的にはソーラーパワーの中では「謎のピラミッド」の次に好きな作品です。
ソーラーパワーのボディって白いから、時が経つと黄色く変色しちゃうんですよね。個人的にこの部分がイヤです(笑)
(参考資料:電子ゲーム・トレード・センター内の電子ゲームリスト)