カード&デジタル(CARD & DIGITAL)タカトクトイス/1981年頃
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トランプを使った遊び(ポーカーなど)と言うモノは誰もが知っていて、みんなでワイワイ楽しんだ事があると思います。
これらのルールはとても分かりやすいので、誰でもハマッた事があるのではないでしょうか。
1980年代にもなると、TVゲームでもトランプを扱った内容(トランプゲーム)が登場する様になりました。時代の進化を感ぜざるを得ません。
手軽でウリである電子ゲームと知名度の高いトランプゲームは、意外にマッチした組み合わせだと思います。
(実際にトランプを扱った電子ゲームがいくつか出ました。大抵はキャラクターゲームとの組み合わせでしたが)
このゲームでは、ブラックジャックやワンチャンス・ポーカー(ランダムに5枚引いて役を作る)、そして占い機能があります。
ワンチャンス・ポーカーはただカードを5枚引くだけ(役は自分で見る、しかも1回だけ)なので
1人で遊ぶときはもっぱらブラックジャックのみとなります。
ブラックジャック・モードでは、プレイヤーの掛金が0になるか、
10万点を超えるとゲームオーバーとなります。
そして占いですが、生年月日と占う日を入力すると画面がチカチカしながら5枚のカードが引かれます。
これをマニュアルに載っている結果を見ながら占うのです。
ちなみにハートが恋運、クローバーが友達、ダイアが金運、スペードが健康を表しています。
上記の画面を占ってみると、運命曲線は下降気味(NO GOOD)、
●スペードの2が「一日のうちで午前中が良い。家にいれば訪問者のプレゼント。午後になるとツキは下降気味。
●ダイヤのAが「運を天に任せるという訳ではありませんが、快晴の時は積極的に行動して下さい」。
金運が好調になります。」
●クローバーの3が「遠くの友人に電話をしてみては?
とくに旅先で知り合った人や転勤、転校などで普段なかなか会えない人がとても良い知らせを運んできます」。
●ハートのAが「ひょっとすると一生忘れられない日になりそう。
あなたが考えていた事が現実に気配があります。ラブカラー赤・青」。
●クローバーのAが「体も心も充実。こういう日は頭の回転がいつもより早いので、
面倒な仕事や勉強がはかどります。細かい計算はこの日にすると良い」。
意外と細かいのですが、マニュアルがないと占えないのが玉にキズです。
ちなみにマニュアルによると、前回と同じ日で占った場合は運命曲線の結果は同じですが、
占い結果は異なるそうです。ランダムかいな!(笑)
初期のタカトクトイス作品で、小型でスリムでシルバーメタリックのおかげで高級感があります。
タカトクトイスにしては、5,800円と高めなのは高級感を意識してでしょうか?
多機能なのですが、やはりキャラクター使用のゲームと比べるとインパクトが弱いです。
このゲームでは、数字表示が「Q」表示を意識してか台形のような形になっているのが印象深いです。
また、時刻表示中に「:」が点滅するかわりに「0」を構成する棒(6本)が10秒毎に回る(1分で1週する)という、
さりげない「小技」が仕込まれています。
このゲームは発売当時のCMで、少年が「”カーデジ”と呼んでくれ」というのがありました。
CM通り、この愛称で呼ばれる事が多かったのですが、
数年経った時に思い出してみると、本体の形状やゲーム内容までは思い出せても
メーカー名までは思い出せないという所がタカトクトイスのマイナーさが伺えます(涙)。