バクダンマン(BAKUDAN MAN)

バンダイ/LCDゲームデジタルシリーズ/1981年頃
(C)1981 BANDAI ELECTRONICS.

ゲーム性 ★★★★★ ドキドキヒヤヒヤ
操作性 ★★★★★ キー操作に対して反応が早い!
キャラクタ(画面) ★★★★★ バクダンマン・消防士とも申し分なし
サウンド ★★★★★ 緊張感を誘いプレイヤーをゲーム世界に引き込む効果音
ハード ★★★★ コンパクトで可愛い
総合 ☆☆☆☆☆ 最高得点取るのは本当に難しい!

■ゲーム解説:バクダンマンとのスリル・テンポある駆け引き!

バクダンマンと消防士の
熱い戦い!
単純だからってナメるなよ〜!
  「電子ゲーム」と呼ばれる20年前のLSIゲームは現在のゲームと比べてもゲーム内容がとても単純なものばかりでした。
しかし、単純であればあるほど熱中しやすく携帯性とともに当時の購入層である子供の心をしっかり掴んだのでした。
電子ゲームで基本的なゲームシステムは、やっぱり「受け止め」系ゲームです。
落ちてくるモノを受け止めると言う内容で、各メーカーがそれなりに味付けしていました。
「バクダンマン」も受け止めゲームです。どういった内容なのでしょうか。


 「バクダンマン(日本語+英語表現に注目)がビルに立てこもって爆弾を投げまくる・・・。」
今考えると題材がヤバめです。これをTVゲームで再現したら、PTAからクレーム来る事必死でしょう(笑)。
やはり電子ゲームはパターンがコマ送りのなのと、キャラが可愛らしいので全然危ない感じがしません。
バンダイは後にも銀行強盗やハイジャックを扱った電子ゲームなどを出してます(汗)。
プレイヤーは消防士となって、バクダンマンが投げた爆弾を受け止めなくてはなりません。
もちろん、爆弾を受け損なうとミスです!
爆弾が爆発し、消防士がまた1人痛々しい姿になってしまいます。3ミスでゲームオーバーです。
決定的瞬間!カメラは見た!(ミスシーン)
あ、ヤバイ!!
受け損なった!
BANG!! ギャー
(左端で
受け損なった時)
BANG!! ウゲー!
(中央・右端で
受け損なった時)
ピクピクッ・・ あまりの凶暴さに
引き下がる
ポリスマン
ああ、受け損なった〜! うげ〜! Oh!No!この姿はかなり痛々しい! 瀕死状態の消防士 ポリスマン!お前は見ているだけか!
 たったこれだけのゲーム内容ですが、侮ってはいけません。
バクダンマンが息も尽かさず爆弾を投げ続けるので、一瞬のミスも許されないのです。
これはもう緊張の連続!プレイしているうちにゲーム音以外は聞こえなくなってくる事必死でしょう(笑)。
サウンドもプレイヤーをこのゲームに引き込む大きな要因となっているのです。

このゲームにはお助けキャラ(?)としてビルの右側に「ポリスマン」が待機しています。
スキを見て、バクダンマンに発砲しているようですが、どうやら当たっていないようです(笑)。
得点が1000点毎になると、ポリスマンが屋上でピストルを5回発砲して500点のボーナス点が
入ります。この時にひと休み出来るのですが、最スタート時に(自分の)テンポが狂ってミスしがちです。
ゲーム再開時の爆弾落下の順番を忘れないようにしましょう。

 得点が上がるに従って難易度も上昇します(1000点,5000点,10000点に難易度が変化します)。
次のボーナスまでのたった500点を取るだけでも大変!
さらに10000点以上になると、落下中の爆弾が空中で停止する「重力を無視する」ケースも登場します。
もちろん通常落下の爆弾投下も行われるので、反射神経と状況判断でうまく切り抜けるしかありません。
緊張の糸が切れると、あっと言う間にやられてしまうので注意しましょう。

 これは、コンピュータとプレイヤーとの駆け引きが非常に良く表現できたゲームと言えます。
特に10000点を越えた辺りから快楽の世界(ランナーズ・ハイみたいな)に入りつつあるような感覚があります。
本当にバクダンマンとのやり取りが楽しいのです。
このゲームにはG1(初心者)とG2(上級者)の2つのゲームモードがありますが、
私はテンポの早いG2をオススメします。
キミはバクダンマンの猛攻撃に
耐えられるか??
こんなに一度にバクダンマンが攻めてきたら・・・絶句(笑)

■本体解説

 このバクダンマンは、バンダイのゲームデジタルシリーズの1つです。
他に「大地震」「クロスハイウェイ」「オットセイランド」「ツッパリカラス」があります。
本体は非常に小さい為にポケットにすっぽり入ります。メタリックな部分もあるために、高級感もあります。
又、本体右側にはスタンドがありますので立てかけて置き時計としても使うことが出来ます。
この辺は任天堂の「ゲーム&ウォッチ」を意識した作りと言えましょう。
また、この形状とは違い全体がシルバーメタリックなゲームデジタルもありました。
「スモウ」「モンキーココナッツ」「ベースボール」等がありました。
ただ、「バクダンマン」等のシリーズは4800円程度だったのに対して、これらは5800円位だったと思います。

■備考:2つのバージョン

 バクダンマンの「バージョン」についてですが、
得点の十の位が「0」の時にポリスマンが発砲するタイプと、
「1」の時の2種類確認されています。
推測の域に過ぎませんが、この2つのバージョンについて違いは
これだけではなさそうです。
現在、複数の「1」タイプにおいて、時刻表示の際のバクダンマンの
「表示が乱れる」現象が確認されています。
GAMEキーで時刻表示に切り替え、10分程度放置しておくと、
バクダンマンのパターンが乱れる(画像右端)というもので、ゲームや時刻には
影響ありません。筆者が唯一所有している「0」タイプでは発生していません。
発生手順等にもバラつきがあるようで、数をこなさないとハッキリした事は
言えない状況ですが、同現象が出ている機種を「不良品」と判断するのは
早合点かもしれません。
もしお持ちのバクダンマンで同現象が出ましたら、是非お知らせください。

「0」タイプ 「1」タイプ 謎の怪奇現象??
「0」タイプ 「1」タイプ 時刻表示の謎現象

■備考2:「バクダンマン」に謎のキャラ登場?! 〜ミステリー・オブ・バクダンマン〜

 バクダンマンに電池を入れる時にタイミング良い(?)と誤動作を起こし、
たまにビルの2階にポリスマン(?)が出現する時があります。
これは最高得点をマークした時に出てくるキャラなのか、
ポリスマンが階段を上り下りするのパターンが用意されていたが、
実際には使われなかっただけなのか分かりません。
真相は分かりませんが、電子ゲームで隠れキャラと言うのも興味深いところですね。
(どなたか真相を御存知の方はご連絡下さい!)

画面右下、ビルの2階を注目せよ!!
謎のキャラ登場!の貴重映像だ!

■当時の思い出

 バクダンマンは私が初めて買った電子ゲームですので、指が痛くなるほどプレイしまくりました。
本当は「大地震」や「クロスハイウェイ」が欲しかったのですが、店に置いていなかった為に仕方なくバクダンマンを購入しました。
が、遊んでみるとこれが意外に面白い。遊び終わった後の充実感から来る疲れ(?)がなんとも言えなかったものです。
なかなか最高得点を取れずに、頭に来て「バクダンマン」を砂に埋めたりしましたが不死身でした。


■遂に達成!19990点!!

19990点〜! いやぁ、最高得点まで達成するまで24年・・・長い道のりでした・・・。
度々プレイしていたものの、15000点まで達成するのがやっとでした。
研究に研究を重ね(笑)、最近になって「何か」が分かり、メキメキと上達していきました。
プレイ中は心臓が張り裂けそうなくらい緊張していました。
(19990点で2ミス目をしてしまった時が最高潮を迎えてました 笑)
結論を言うと、普通に0点に戻って最初の状態(1つずつバクタンを落とす)に戻るだけでした。
謎のキャラに関しては、
当時は「『フリスキートム』の「カップ」のように最高得点を達成すると
出てくるんじゃないか?」と推測していたのですが、登場しませんでした。
まだG2でしか攻略していないので、両モード達成時に出てくる可能性は
否定できないのですが・・・。

10000点以上のバクダン落下の法則についてですが、
明確な攻略法はありません(汗)。

攻略するにあたって、「バクダンマンが投げるバクダンは1セット=2〜3回と考える」事が
重要になります。
この区切りはプレイしていれば、分かります。
(バクダンマンが一瞬消えて、間を置いてから投げるなど)
バクダンマンをプレイしていると、決まった投球パターンを織り交ぜているように
思えます。従ってプレイを重ねて投球パターンを身に付けるしかありません。
プレイを重ねると自然と分かるようになります。
(投球パターンを示したとしても、ゲームスピードが速すぎて対応出来ないでしょう)

いい加減な攻略法ですが、これを参考にして頑張ってください!
プレイを重ねれば、きっと道が見えるハズです!(笑)
ただ、やみくもにプレイしていては私のように24年間も掛かると思いますが・・・。

今回、なんとバクダンマン「カウンターストップ」をビデオカメラに収める事が出来ました!!
当時、何回プレイしても最高得点に達する事が出来ず、悔しい思いをされた方、是非ご覧ください!
(サーバ容量の関係上、ファイルサイズ優先でエンコードしていますので画質が関して見苦しい点がありますが、ご勘弁ください)

「バクダンマン」カンストムービー(MPEG1形式)
Download
Internet Explorerの場合は上記文字列の上にマウスポインタを移動させ、
右クリック→[対象をファイルに保存]の順にクリックしてください。
※「Windows Media Player」等で再生出来ます。

Special Thanks:ぴょん吉氏(情報提供・貴重写真提供)

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