音楽を腕に巻こう!
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突然ですが、皆さんは電子機器が好きですか?私は大好きなんです!!(キッパリッ) 電気店の電子機器コーナーやAV(Not AdultVideo)コーナーなどをグルグル周るのは楽しいし、 しかも複合機能を搭載した電子機器なんか涙モノで飛びついちゃうんです。 例えばボールペンに時計が付いたり、カナメモ(カタカナ電話帳)機能の付いた電卓、 電子手帳など、従来何でも無いものに電子要素が加わっただけで、「ビビビ!(笑)」と近未来を感じてしまうんですね。 だからそういう電子精密機器を使いこなしたいんです。何かサイバーな感じでカッコイイじゃないですか。 VAIOやモバイルギアやポケットTVなんかを何の抵抗も無く使ってるし、 携帯機器は外出先でドンドン使うべきだと思うわけなんです。 結果として、これが私の怪しさ(ヲタク度?)を寄り一層増している原因になっているのが 非常に悲しいところなんですが。(涙) |
実は最近チェックしている商品があるのです・・・。 それは「MP3(MPEG Audiolayer3)プレイヤー」。 MP3、数ある音楽形式の1つで音質はCD相当(やや劣る)ながらも10分の1程度の ファイルサイズでパソコンで手軽に扱えるのが特徴です。 パソコン(以下PC)の中に大量にストックしてあるMP3ファイルをピックアップして プレイヤーに収め、外出先で聴く・・。利便性においてMDの方が上かもしれませんが、 なんか扱い方が本当に「デジタル」って感じがしてて良いですよね。(ねっ?! ←強調 ^^;; しかし、私にはどのMP3プレイヤーも個性(MDプレイヤーなんかと同じ)が見られなかった為に 購入を控えていました。・・・体中にエレキが走る程の衝撃を与えてくれるMP3プレイヤーは 存在しないのか?・・と思ったらありました!! カシオ計算機から発売されている 「WristAudioPlayer(以下WAP)」です! 腕時計に音楽!という組み合わせ! 私はカシオ計算機の複合機能路線(「ゲーム+電卓」等の発想)は好きなので、 初めてこの機種を見た時にこの奇抜さに体中にエレキが走りましたよ!!(笑) (PB-1000の影響もあってか、カシオ製品自体好きなんですが) そして、遂にWAPを入手する事が出来ましたので、この機種の魅力を探っていきたいと 思います。 |
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まず、外見ですが、MP3再生機能のおかげか従来の時計よりかなり分厚いです。 しかし見た目ほど重たくないので、見に付けてもそれほど違和感を感じません。 デザインはG-SHOCKの様な感じがしてカッコイイです。 好き嫌いがあるとは思いますが、そのテが好きな方にはすんなり受け入れられるでしょう。 (少なくとも「DATA BANK」とか「TELEMEMO 50」とか書いていないだけ安心しました。^^;;) 多機能時計なのにボタンの数は少なく効率良く配置されているのは特質すべきところです。 時計表面は「お皿」の様になっていて、時計表示部分・ボタンがへこんだ形で 配置されているのは傷付きにくくしている為か、単なるデザインなのか気になりますね。 あとバンドですが、アーミー(迷彩色)でマジックテープ2重巻式です。 さすがにこれには好き・嫌いが分かれるでしょう。(^^;;; (WAPにはラインナップとして3種類のデザインが用意されていますので、お好みの機種を 選ぶのが良いと思います。) |
次にボタンですが、ゴム製のボタンで文字が印字してあるので使っていると 文字が剥げてしまうでしょう(まるでゴム風船みたいです)。 ゴム製のおかげか、強く押さないと反応してくれません。 [MODE]ボタンの様に一定時間押す事により機能を呼びだしたりする場合に非常に辛いです。 デザインが良いだけにこれは惜しいですね。誤動作を防ぐ意味もあるのでしょうが 次期モデルではプラスティック製に変えてもらいたいものです。 気になるヘッドフォンの接続ですが、付属のイヤホン・アタッチメントを使用します。 ヘッドフォンはイヤホンアタッチメントから取り外せますので お気に入りのヘッドフォンを使用するのも良いでしょう。 イヤホンアタッチメントを接続していない状態では、ちゃんと防水(20気圧))に 対応しているのも特質すべきところですね。 |
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さて、肝心のMP3プレイヤーについてですが、時刻表示の時に[MODE]ボタンを押し続けると プレイヤーモードに移ります。操作自体は他のプレイヤーと変わりありません。 [<<]や[>>]ボタンを押し続ける事により曲の早送りや戻しも可能となっています。 プレイヤーモードでMODEボタンを押すと、SHUFFLE(ランダム演奏)や繰り返し演奏設定などが行えます。 プログラム演奏機能はありませんが、曲の任意の位置を繰り返して演奏する機能が付いています。 さらにイコライザー機能で重低音などの音響効果も設定出来ます。演奏中は表示部分に トラック・演奏経過時間やビットレート(音質)が表示されるほか、イコライザー状態やキャラクターのアニメーションや 曲名も表示されます。曲名はMP3のファイル内にある、曲情報から1文字ずつ表示されますので 少々分かりにくいのですが、少ない表示領域で頑張っていて、結構良い感じです。 もちろん演奏中に時刻表示に戻す事も可能・・・。どうです?!この多機能ぶり! これだけの表示要素を持ちながら、まとめられていて見やすい画面になっているのはさすがカシオですね。 小型化するにあたっても機能を省いたりしない余念の無い作りに感服します。 私がこの製品に惹かれるのも「こだわり」があるからなんです。 曲を記憶出来るメモリ容量は32MB(管理領域が割り当てられるので使用できる領域は32MBより少ない) とちょっと少ない感じもしますが、他のMP3プレイヤーもまだ32MBモデルが 主流のようですので今の時勢を反映しての容量でしょう。 |
ちなみに電源は電池では無く、時計内の充電池で4時間の連続演奏が可能となっています。 時計表示だけでも2ヶ月使用出来ます。充電池の残量が無くなっても、 先にMP3演奏が出来なくなり、時刻表示は保護(約4日間)される 仕組みになっていますので「LOW BATT」の表示が出たら即充電しましょう。 (MP3を聴きすぎて充電池が切れると、時計も一緒に消えると思ったのは 私だけでは無いと思います・・。さすが、カシオ。読みが深い!^^;) 添付のインターフェイスを使用して約4時間で充電が完了します。 それにしても、時計屋さんにしては電池交換出来ない時計なんて、 忌々しい存在ですね・・・。 |
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WAPにはPC用のアニメーション作成ツール・転送ツールが添付しています。 説明の順序が逆になってしまいましたが、WAPで音楽を聴くには PCから曲データ(MP3ファイル)をダウンロードする必要があるのです。 従って、PCは必須なのです!(*) (*=同梱されているのはWindows版のみ。MacOS版はカシオホームページからダウンロードにて対応。) パソコンPCとの接続はクレードルに接続してUSB経由で行います。 しかし驚く事に添付ソフトの中にCD(又はWAVEファイル)からMP3ファイルへ 変換するソフトがありません。(涙) CASIOPEIA E-500でさえ回数限定版の変換ソフトが同梱していただけに 同社の製品でありながら、MP3再生機でのこの対応に疑問を感じます・・・。 この転送ソフト、本当に転送以外の機能は搭載しておらず、 MP3ファイルの曲・アーティスト情報の編集すら出来ません。 さらに曲を削除する場合、メモリ(MMC)間のブロック移動(詰め処理)が行われない為に 削除する曲の位置によっては不連続の空き領域が出来てしまい、 十分な空き容量が残っていても、連続した領域が確保できず曲が転送できない という問題があります。この場合はMMCをフォーマットしてから転送し直す等の 処置が必要があり、煩わしい事この上無いです(転送につき1曲につき2分掛かります)。 時計本体はかなりこだわっているのに、どうして添付ソフトが粗雑なんでしょうか。 添付ソフトの使い勝手も製品全体の使い勝手に繋がっている事を理解して頂きたいものです。 それを差しおいても、この音楽演奏機能付き腕時計・・オススメである事には変わりません。 腕時計で音楽を聴く・・なんか屋台で食べるラーメンは、食堂で食べるそれより美味しい・・。 そんな感じがしませんか?(笑) この機種でも見られるように斬新な発想と余念の無い機器作りはユーザーを掴む力を持ちます。 電子手帳ブームの時もカシオは子供向け製品に積極的に取り組む等、流行に敏感なメーカーです。 音楽機器に新しい波を投げかけたい・・そんな意の基に出来たプレイヤー、 それがWAPなのではないでしょうか。 |
カシオの公式WAPサイトへジャンプ!→http://www.casio.co.jp/ww/WAP/ |