個人情報はデジタルで管理!

最強の電子手帳DK-E810

カシオ電子手帳DK-E810(カシオ計算機株式会社)


本体はなかなかお洒落な作りです  最近、PDA(個人情報端末)で個人情報を管理するのって結構流行っていますよね。
スケジュールや電話番号などだけではなく、メール送受信やWEBページの閲覧まで出来てしまうなんて、
昔では考えられませんでした。今やリブレットみたいにパソコンも手のひらに載ってしまう時代なのですね。
こういったモバイル機器を使ってみたいけど、
値段が高くて手が出せないって方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
出張が多い仕事の方ならモバイル機器で社内メールなんか確認したりして、
手帳だけでなく、モバイル機器特有の機能が必要になっていると思いますが、
大抵の方はシステム手帳1冊あれば事が足りると思います(私もそうなんですけど)。
 そこで、そんなに通信しないが個人情報をデジタルで管理したい・・と言うのであれば、
「電子手帳」をオススメします。

 電子手帳は5〜6年前まで結構ビジネスマンの間で流行っていて、主にカシオとシャープから沢山の機種が
発売されました。左の「カシオ電子手帳DK−E810」はカシオ製電子手帳の中で最高機種です。
当時はこの機種は45,000円位したのですが、機能を盛り込みすぎて複雑になったり、
「ザウルス」などのデータ通信の出来る定評あるPDAが定着していった等の理由で、
自然と世代交代が行われて電子手帳を廃れていきました。
今や秋葉原の電気街では新品でも18,000円前後や安い機種では
10,000円を切るモノもあります。私もこの機種はリストア品(店頭展示してあったモノを工場で調整して販売)
と言う事で8,000円で購入しました。
動作に支障はありません。約82%の値引きでした!これなら使えなくても「買い」ですよね!
ちなみにどうしてこんなに安いかと言うと、既に生産完了してしまっているからなんです。
しかし、当分の間はサポートも行ってくれるハズですので安心して下さい。
(なんせ12年前に発売されたポケコンでさえ、未だに修理可能なんですから大丈夫でしょう。)
 さて、値段が安くっても機能が・・と思われる方がいらっしゃると思うので簡単にDK-E810の機能を
説明します。
まず、画面が大きい!通常表示で15文字×5行(縮小で20文字×6行)表示出来るんだから、
かなり広いです。
キーですが、ボタンの数が多い上にへこんでいるタイプなので結構打ち込みにくいです(汗)。
電池寿命はアルカリ単4電池2本(動作用電池)で最大150時間稼働します!
10時間前後で充電が必要だと面倒くさいですが、これだと普通に使っていれば
半年に1回位の電池交換で済むので非常に楽です。

お約束の電話帳や名刺・スケジュール機能は当然付いてます。
スケジュール機能に至っては、カレンダ画面で予定の有無の確認や週間一括表示や
カレンダと一緒に予定も表示できたり出来ます。もちろん各データのシークレット化もOK!
また、時計・世界時計(必要ないと思いますが・・)や電卓もあります。
自由に色々な事を書く事が出来るメモ機能もあります。
メモは項目の1行目をタイトルをする事が出来るので、タイトル一覧を表示して指定した項目の内容を
表示・・と言う具合に使えば便利です。私は普段使う路線バスの時刻表を打ち込んで使っています。
ただ、項目が改行文字を含んで255文字までと項目の位置を移動させる作業が大変なのが
使い勝手に今一歩!って所なんですが・・・・。
でも、このメモも優れている所があって、メモ中に書かれた数字を電卓で計算出来る機能も
備わっているんです。例えば、店先で欲しいモノをメモで打ち込んでおき、計算させれば間違いも
ありません。結構便利です。
国語辞典の画面

 機能の事はひとまず置いて、システム手帳を持っていて電子手帳を使いたくないと言う理由に「データが消えたりしないか」
と言う事がありますよね。
データを保存する為だけに2〜3万円もするFDD+ケーブル買うのも考え物です。
実はこのDK-E810にはメインメモリ128KBの他にメモリ保護用にフラッシュメモリ128KBが搭載されているんです!
メインメモリは電池が切れると消えますが、フラッシュメモリは電池が切れても消えません。
DK-E810は動作用電池とメモリ保護用電池と分かれており、たとえメモリ保護用電池が切れても動作用電池から電源を供給するので
すぐにメモリは消えないのですが、フラッシュメモリにデータを保存されていれば万が一の時に安心です。
通常の設定では午前3時にメインメモリの内容をフラッシュメモリに複写する作業が自動的に行われます。
つまり、最悪な場合でも1日前の状態に戻るだけなのです。
ただ、メインメモリが何らかの原因で消えてしまった場合、放っておくと午前3時のバックアップ作業でフラッシュメモリも消えてしまうので
(白紙のメインメモリの内容をフラッシュメモリにバックアップしようとするため)、早めに復元作業(フラッシュメモリの内容をメインメモリに写す)
をしましょう(笑)。

あと、カシオ計算機のサービスセンターに持ち込めば、フロッピーにデータをバックアップしてくれるサービス(有料)もあります。 

英和・和英辞典カード  私がオススメしたい理由に「国語辞典」機能が搭載されている事ですね。
パソコン通信では言葉の意味の取り違いから論争(バトル)に発展する可能性があります。
相手の発言内容の中に見知らぬ言葉が入っていたら、即座に国語辞典機能で調べます。
入力から検索まで15秒もしない使い勝手はある意味、国語辞典(書籍)を上回っていると言えます。
もちろん検索後の類義語検索なども出来ますし、漢字の検索(捜索数・音訓・部首別)なども出来ます。
電源入れてすぐに待ち時間無く使えるので大変重宝しています。 

 電子手帳の利点と言うと、ICカードによる機能拡張があります。
電子手帳ブームの時には、沢山のカードが発売されました。シャープ製電子手帳用ICカードはサードパーティ
から発売されていましたが、カシオ製電子手帳用ICカードは自社だけで発売していたようです。
私のオススメのカードは「英和・和英辞典カード」です。これもかなり価格が高い(18,000円)のですが、
生産終了している事もあり、安くなっています。私はまたもやリストア品で2,300円で買いました!安い!!
これがあれば天下無敵!鬼に金棒!試験勉強にも役立ちます!ただし処理速度が遅いのが気になりますが・・。

 ここまで色々書きましたが、正直言ってシステム手帳の方が手帳においての使い勝手は良いです。
しかし国語辞典と英和辞典と和英辞典を一緒に持ち歩く事を考えれば、
なかなか良いモノではないかと思います。
しかも、書籍の中や町中で見かけた知らない熟語などをすぐ検索すれば、知識として身に付きます。
少ない投資でデータをデジタル管理したい方は、まずは電子手帳から始めては如何でしょうか?

注意:電子手帳の機種によっては国語辞典機能が無いモノや、
ICカードが使えない機種がありますので購入前に店員さんに聞いてみましょう。


P.S. ここまで電子手帳について書いてしまうと、自分が「松田ぱこん」さんに思えてきました(笑)。

(2001/9/11追記)DK-E810をお持ちの方から液晶関係に不具合が発生した為、カシオ計算機に修理依頼したが、
修理不能だったと報告がありました。記事中で修理可能と書いたのは購入当時(約2年前)に店員に確認していたからなのですが、
現在何らかの不具合が出ていて修理に出そうと思っている方はこれから修理に出す場合は、「直らないかもしれない」と覚悟しておいた方が
良いかもしれません。(ウウウ、本当の意味で「お勧め」品なのに・・・。^^;;)
そこで、やはり「頼みの綱」はネットオークションでしょう。
http://search.auctions.yahoo.co.jp/search?sb=desc&desc=%C5%C5%BB%D2%BC%EA%C4%A2&alocale=0jp&acc=jp
上記をクリックすると、「電子手帳」のカテゴリにジャンプします。DK-E810が出てくるのを気長に待つか、下位機種(DK-E800とか)を落札しましょう。

おまけ情報:「カシオ電卓カタログ2000年12月版」によると、
DK-E810の説明書に書かれている
「電子手帳間データ転送ケーブル SB-62 \2,800-」は現在でも購入可能です!
さらに電子手帳のデータをパソコン(Windows)に転送したい場合は
「電子手帳パソコンリンクソフト FA-400 \5,000-」
「パソコン-電子手帳間ケーブル SB-75 \4,800-」
で出来ます。パソコンに入れておけば機械が壊れても安心でしょう。いずれも入手可能な現行商品です。
カシオ製品を扱っている電器店で注文すれば、取り寄せてくれると思います。


きっちょむさんのメニューに戻る